ツイステ pixiv。 ツイステ診断まとめ〜とりあえずDLしろ〜

#ツイステ #夢小説 真夜中のお茶会

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コロナのせいで8月までの予定が全て飛んだ負のエネルギーをぶつける先を探した結果、小説初投稿です。 めっちゃ緊張します。 少しでも自粛生活の中で気を紛らわせられるものになりましたら幸いです。 そもそもタグに夢を付けていいのか迷います。 タグ付けムズカシイ。 捏造が多々あります。 多分今後のストーリー公開後に読み返したら「ナニコレ」ってなりそうです。 それにしても、文章を書くのってものすごく体力と、いつもと違うところの脳みそ使いますね。 今までピクシブで読んできた作品の作者様方の偉大さが身にしみて感じられました。 皆様本当にありがとうございます。 ありがとうございます。 ツイステさんすごい人気ですね。 少しでも皆様の心の慰めになりましたら幸いです。 ツイステ2章14節を読んで頭パーンとなった勢いで書きました。 マレウス様の過去を盛大に捏造しています。 むしろ過去が判明していない今のうちに書いておくしかないという気合で書いています。 ディアソムニア寮の面々も捏造してます。 ストーリー早く。 監督生は多分男女どちらにも読める感じになっています。 溢れ出るn番煎じ感。 初心者ゆえ、なんでも許してくれる懐の深い読者様はどうぞ先にお進み下さい。 [newpage] [chapter:真夜中のお茶会] 「あ、この間の!」 いきなり声をかけられて、マレウスは振り向いた。 いつものようにぼんやりと歩いていたら、うっかりまた来てしまったらしい。 人の住み始めた『オンボロ寮』に。 窓からいつぞやの『監督生』が顔を出している。 「ちょっと待って下さい!」 監督生はそう叫ぶと窓をがたんと閉め、少しすると夜着にガウン一枚で玄関から転がり出てきた。 「あー、えっと。 」 監督生は焦っていた。 「その、お散歩する場所をとってしまってすみません。 私たちが転がり込んできたせいで。 お気に入りの場所だったんですよね?」 そう。 謝りたかったのだ。 仕方がないこととはいえ、自分とグリムが住むことになったせいで、この人の大事な場所が1つなくなってしまったのだ。 だが、見かけて慌てて飛び出してきたはいいものの、どうすればいいのだろうか。 「お詫びといってはなんですが、えーと…」 監督生は考え込んだ。 何か楽しくなるもの、気が明るくなるものはないだろうか。 そう考えて、監督生はハッと気づいた。 「そうだ!お茶でも飲んでいきませんか?」 「ハーツラビュルでお茶会があって、茶葉が余ったからって少し分けてもらったんですよ。 これがすごく美味しくて」 そう言って監督生はテーブルにてきぱきとカップをセットしていく。 台所から持ってきたティーポットをテーブルに置くと、うーんと少し考え込んだ。 「お茶だけだと寂しいですよね。 何かないかな。 」 あ、と思いついたように手をたたく。 「ちょっと待ってて下さいねー」 また寮の中に駆けていく。 「…ずいぶんと慌ただしいな」 マレウスはようやく人心地ついた。 自分は一体なぜここでお茶を飲むことになっているのだろう。 監督生に手を引かれるまま庭からサンルーム(これもオンボロだが)に引っ張り込まれ、いつの間にか席についている。 どうも、このように遠慮なく接してくる存在にあまり慣れていない。 「はい、どうぞ」 いつの間にか戻ってきていた監督生から、目の前にコトリと差し出されたのは、皿の上に並んだキュウリのサンドウィッチ。 簡単につまめるよう一口大に切ってある。 「パンにバターを塗ってキュウリ挟んだだけですけど、よかったらどうぞ」 そう言って自分も席に着き、カップにお茶を注いだ。 湯気が広がり、ほわっと甘い匂いが広がる。 「これ、紅茶なんですけど、カカオとウイスキーを香りづけに使っているらしいんです。 」 「そうか。 」 確かに、いつも飲む紅茶とは違う味がする。 お互いに何を話したらいいか分からないまま紅茶を飲み続け、一杯目が空になる頃。 「あの」 監督生が沈黙を破る。 「改めまして、すみません。 お気に入りの場所を使わせていただくことになって」 「気にするな。 こちらもあまり気にしてはいない」 「そうですか」 そう言うと監督生は安心したようにふにゃ、と笑った。 「そもそもが散歩の場所というだけで、僕の所有物でもなんでもない。 なぜそこまで気にする」 「それは、その」 「自分がここにいていいのか、不安なもので」 監督生がポツリとこぼす。 「すみません。 いきなり。 こんなこと言われても困るだけですよね」 監督生は無理に笑顔を作ろうとするが、どうにも表情を取り繕えていない。 そんな監督生を見て、マレウスは 「いや、いい。 話せばいい」 自分でも不思議だが、そう言っていた。 「…じゃあ、お言葉に甘えて」 監督生が言うには、自分はそもそもこの世界の人間ではないし、学校にいても、自分は魔法も使えないし、役に立っているのかもよく分からない。 本当は学校になぞ通わずに、自分でも帰る手段を探して、さっさと元の世界に、戻れるよう努力すべきではないのか。 「ここでの学校生活が楽しいので、ついつい忘れちゃうんですけど」 監督生は努めて明るく話そうとするが、時折鼻声が混ざるのは隠せない。 マレウスはただ静かに相槌を打ち続けた。 気が付けば皿はすっかり空になっていた。 いつの間にか月もかなり傾いている。 監督生も気付いたようで、ハッとした顔になる。 「すみません。 お詫びをするつもりが、一方的に話してしまって」 「別にいい」 「…あの、よければ、これからもお話しさせていただけませんか」 「…」 マレウスは庭へ出る窓を開ける。 振り向きざまに監督生に言った。 「紅茶と何かつまむものがあれば」 [newpage] 今までの習慣というのは恐ろしいもので、夜の散歩の時、気が付いたらオンボロ寮にいることがある。 時々だ。 その度に監督生は目ざとくこちらを見つけ、こんばんは、お茶飲みますか?とマレウスを招く。 そのまま他愛のないこと、今日の授業でどんな失敗をしただとか、グリムが何をしでかしただとか、そんなことを話す。 マレウスは相槌を、時々錬金術に関するアドバイスであったり、トレイン先生の試験の傾向であったりを挟む。 そんな日々がしばらく続いた。 「ふむ、なかなかに良いの」 先日の一件をきっかけにハーツラビュル寮に感化されたリリアは時折気まぐれに、寮でアフタヌーンティーを催している。 3段のスタンドにはケーキ、スコーン、サンドウィッチが山と盛り付けられている。 その中によく見知った色彩があった。 「ほう、何か気になるものでもあったか?」 「いや、別に。 」 「それにしてはずいぶんと熱心に見ておったな。 何か食べたいものでもあったか」 マレウスはキュウリのサンドウィッチを指で示す。 「ほう、これはこれは。 そなたが食べ物に興味を持つとはな。 どれ、遠慮せず食べるがよい」 きれいに切り揃えられ盛り付けられたキューカンバーサンドウィッチを1つ掴み、マレウスの口に入れる。 マレウスは眉根を寄せた。 こんな味だっただろうか。 「おやおや、おぬしの口には合わなかったかのう」 「いえ、最上の素材を手に入れてお作りしたのですが…」 横にいたセベクがすかさず反論する。 「ふむ。 ではすべて食べてしまうぞ。 おお、これは美味い」 リリアが残りのサンドウィッチを食べ終わっても、マレウスの眉は寄ったままだった。 [newpage] 世界中の誰もが、彼のことを知っていた。 妖精族の末裔。 恐ろしいまでの魔力を持った存在。 自分たちとは違うモノ。 この学校に入学してからもそれは変わらず、周囲からは好奇の目で見られ続けた。 いつからだろう。 それが好奇の目から畏怖の目に変わったのは。 きっかけは小さなことだった。 昼食時にはままあるちょっとしたいざこざ、ほんの些細な口論が徐々に勢いを増してしまい、誰にも止められなくなった。 その時に投げつけられた一言にマレウスは激高した。 気が付いた時には、食堂にいたほぼ全員がマレウスの魔力の暴走、毒の霧にまかれて倒れていた。 幸い命にかかわるものではなく、マレウスに非はないということで変わらず学校生活は続けることになった。 もちろん、変わらず接してくれる存在もいた。 だが、失われたものもあった。 次の授業の教室はどこだ、課題の締め切り日はいつだったか、といったちょっとした会話。 出会い頭にぶつかりそうになりお互いにかわす謝罪。 落ちた物を拾って渡した時の感謝と笑顔。 段々と、人が集まる場所を避けるようになった。 ただ一人廃墟を、誰もいない場所を散歩するのが唯一心休まる時になった。 自分はここにいるべき存在なのかと自問自答しながら。 [newpage] 「それにしても、キュウリのサンドウィッチばっかりで飽きませんかね?パパっとできるのがそれくらいしかないんですけど。 」 今日もマレウスは監督生と、適当に切った残り物のパンで作ったサンドウィッチをつまむ。 「いや。 僕は、これがいいんだ」 「そうですか」 そんなものですかねと呟き監督生は月を見上げた。 開け放した窓から入る夜風に監督生の髪がふわふわと揺れている。 世界の誰もが自分を知っている中で、ただ一人自分を知らない人。 あくまで自分をただの先輩として接する人。 そう思った瞬間、胸がキュッと掴まれるような心地がして、マレウスは思わず揺れる髪に手を伸ばした。 髪を一筋すくわれて、監督生はキョトンと目を丸くした。 「どうかしましたか?」 「ああ、いや…」 いつか自分の世界に帰る人。 いつかここからいなくなる人。 一体自分は何をやっているのだろうか。 そうだ、と監督生が手を打つ。 「よかったら今度来る時は早めに教えてもらえませんか? そうすればこんなサンドウィッチだけじゃなくて、タルトとか美味しいものを作っておけますし。 そうだ!エースとデュース…私の友達も呼びましょうか!そうすればきっともっと楽しいですよ!」 「ああ、そうだな」 そう言ってまたキュウリのサンドウィッチに手を伸ばす。 自分は決して訪れを知らせることなく、 こうやってキュウリのサンドウィッチを食べ続けるのだろう。 これからもきっと。 2人で。 以下蛇足。 その頃の監督生の頭の中 「やばい。 この人ツノ太郎さんじゃなくて実はカッパ太郎さんだったのかな」 「でもいきなり尋ねるのも失礼だし。 まあいいか」 終.

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ツイステ診断まとめ〜とりあえずDLしろ〜

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いつも通り、仕事を終えて帰宅して就寝したはずが、いつの間にか異世界トリップをしていました。 こういうのは私ではなく千早さんの方が良かったのではと思っています。 炎を吐く狸に追われるは、怪しい仮面の男に出会うは、帰る場所はないって言われるは、散々な状況です。 怪しい仮面の男曰く、ここはツイステッドワンダーランドという世界でナイトレイブンカレッジという魔法士を排出する名門校だそうです。 男子校なのですが、色々あり特例として私も入学させて頂きました。 色々ありました…はい、色々と…。 こういうのは私ではなく長谷部さんの役割では無いでしょうか…。 知らない世界で戸惑うことも多々ありますが、私は元気に過ごしています。 心配なさらないでください。 敬具 [newpage] 「そういえば小エビちゃんの名前ってなんて言うの〜?」 フロイドさんの素朴な疑問にその場にいた全員の視線が私に集まった。 「そういえば監督生の名前、俺らもちゃんと知らねぇよな。 」 「オレ様も知らないんだゾ!」 「ヤマガミはファミリーネームって言ってたしな…。 」 じーっと見られ体からダラダラと冷や汗が流れる。 」 に、逃げられませんでした…。 でも、絶対に言いたくないんです!!! 「監督生さん、ジェイドに無理やり言わされるのと自分から言うのどっちがi「自分で言います!!!!」」 アズールさん、私より年下のはずなのに怖いです…。 「私の名前は…」 [newpage] あとがきという名のパッションダイナマイト ここまで書いてツイステキャラ達の反応が思い浮かばなかったので終了。 山神ちゃんの名前が気になる方は、是非調べてやってください。 わかった人は私と握手。 この現場は食堂なのでほとんどの生徒にどういう名前なのか知れ渡る。 山神ちゃんの二人称は基本的にさん付け。 先輩でもいいかなと思ったけど何となく…さん付けにしました。 これで性格あってるんかなとビクビクしつつ書きました。 フロイドを長谷部のポジションにしてみるかと思ったけど気分屋よりも狂気の方が強すぎて確実に山神ちゃんが締められるなと思っている。 山神ちゃんの本投擲技術はトリップしても変わらないので高確率で問題児3人が受けているはず…。 飛行術の時間は、思春期男子高校生には刺激が強すぎる胸を揺らしながらバルガス先生特性メニューをしているところまで妄想した。

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#ツイステ #グリム 宵闇の春

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コロナのせいで8月までの予定が全て飛んだ負のエネルギーをぶつける先を探した結果、小説初投稿です。 めっちゃ緊張します。 少しでも自粛生活の中で気を紛らわせられるものになりましたら幸いです。 そもそもタグに夢を付けていいのか迷います。 タグ付けムズカシイ。 捏造が多々あります。 多分今後のストーリー公開後に読み返したら「ナニコレ」ってなりそうです。 それにしても、文章を書くのってものすごく体力と、いつもと違うところの脳みそ使いますね。 今までピクシブで読んできた作品の作者様方の偉大さが身にしみて感じられました。 皆様本当にありがとうございます。 ありがとうございます。 ツイステさんすごい人気ですね。 少しでも皆様の心の慰めになりましたら幸いです。 ツイステ2章14節を読んで頭パーンとなった勢いで書きました。 マレウス様の過去を盛大に捏造しています。 むしろ過去が判明していない今のうちに書いておくしかないという気合で書いています。 ディアソムニア寮の面々も捏造してます。 ストーリー早く。 監督生は多分男女どちらにも読める感じになっています。 溢れ出るn番煎じ感。 初心者ゆえ、なんでも許してくれる懐の深い読者様はどうぞ先にお進み下さい。 [newpage] [chapter:真夜中のお茶会] 「あ、この間の!」 いきなり声をかけられて、マレウスは振り向いた。 いつものようにぼんやりと歩いていたら、うっかりまた来てしまったらしい。 人の住み始めた『オンボロ寮』に。 窓からいつぞやの『監督生』が顔を出している。 「ちょっと待って下さい!」 監督生はそう叫ぶと窓をがたんと閉め、少しすると夜着にガウン一枚で玄関から転がり出てきた。 「あー、えっと。 」 監督生は焦っていた。 「その、お散歩する場所をとってしまってすみません。 私たちが転がり込んできたせいで。 お気に入りの場所だったんですよね?」 そう。 謝りたかったのだ。 仕方がないこととはいえ、自分とグリムが住むことになったせいで、この人の大事な場所が1つなくなってしまったのだ。 だが、見かけて慌てて飛び出してきたはいいものの、どうすればいいのだろうか。 「お詫びといってはなんですが、えーと…」 監督生は考え込んだ。 何か楽しくなるもの、気が明るくなるものはないだろうか。 そう考えて、監督生はハッと気づいた。 「そうだ!お茶でも飲んでいきませんか?」 「ハーツラビュルでお茶会があって、茶葉が余ったからって少し分けてもらったんですよ。 これがすごく美味しくて」 そう言って監督生はテーブルにてきぱきとカップをセットしていく。 台所から持ってきたティーポットをテーブルに置くと、うーんと少し考え込んだ。 「お茶だけだと寂しいですよね。 何かないかな。 」 あ、と思いついたように手をたたく。 「ちょっと待ってて下さいねー」 また寮の中に駆けていく。 「…ずいぶんと慌ただしいな」 マレウスはようやく人心地ついた。 自分は一体なぜここでお茶を飲むことになっているのだろう。 監督生に手を引かれるまま庭からサンルーム(これもオンボロだが)に引っ張り込まれ、いつの間にか席についている。 どうも、このように遠慮なく接してくる存在にあまり慣れていない。 「はい、どうぞ」 いつの間にか戻ってきていた監督生から、目の前にコトリと差し出されたのは、皿の上に並んだキュウリのサンドウィッチ。 簡単につまめるよう一口大に切ってある。 「パンにバターを塗ってキュウリ挟んだだけですけど、よかったらどうぞ」 そう言って自分も席に着き、カップにお茶を注いだ。 湯気が広がり、ほわっと甘い匂いが広がる。 「これ、紅茶なんですけど、カカオとウイスキーを香りづけに使っているらしいんです。 」 「そうか。 」 確かに、いつも飲む紅茶とは違う味がする。 お互いに何を話したらいいか分からないまま紅茶を飲み続け、一杯目が空になる頃。 「あの」 監督生が沈黙を破る。 「改めまして、すみません。 お気に入りの場所を使わせていただくことになって」 「気にするな。 こちらもあまり気にしてはいない」 「そうですか」 そう言うと監督生は安心したようにふにゃ、と笑った。 「そもそもが散歩の場所というだけで、僕の所有物でもなんでもない。 なぜそこまで気にする」 「それは、その」 「自分がここにいていいのか、不安なもので」 監督生がポツリとこぼす。 「すみません。 いきなり。 こんなこと言われても困るだけですよね」 監督生は無理に笑顔を作ろうとするが、どうにも表情を取り繕えていない。 そんな監督生を見て、マレウスは 「いや、いい。 話せばいい」 自分でも不思議だが、そう言っていた。 「…じゃあ、お言葉に甘えて」 監督生が言うには、自分はそもそもこの世界の人間ではないし、学校にいても、自分は魔法も使えないし、役に立っているのかもよく分からない。 本当は学校になぞ通わずに、自分でも帰る手段を探して、さっさと元の世界に、戻れるよう努力すべきではないのか。 「ここでの学校生活が楽しいので、ついつい忘れちゃうんですけど」 監督生は努めて明るく話そうとするが、時折鼻声が混ざるのは隠せない。 マレウスはただ静かに相槌を打ち続けた。 気が付けば皿はすっかり空になっていた。 いつの間にか月もかなり傾いている。 監督生も気付いたようで、ハッとした顔になる。 「すみません。 お詫びをするつもりが、一方的に話してしまって」 「別にいい」 「…あの、よければ、これからもお話しさせていただけませんか」 「…」 マレウスは庭へ出る窓を開ける。 振り向きざまに監督生に言った。 「紅茶と何かつまむものがあれば」 [newpage] 今までの習慣というのは恐ろしいもので、夜の散歩の時、気が付いたらオンボロ寮にいることがある。 時々だ。 その度に監督生は目ざとくこちらを見つけ、こんばんは、お茶飲みますか?とマレウスを招く。 そのまま他愛のないこと、今日の授業でどんな失敗をしただとか、グリムが何をしでかしただとか、そんなことを話す。 マレウスは相槌を、時々錬金術に関するアドバイスであったり、トレイン先生の試験の傾向であったりを挟む。 そんな日々がしばらく続いた。 「ふむ、なかなかに良いの」 先日の一件をきっかけにハーツラビュル寮に感化されたリリアは時折気まぐれに、寮でアフタヌーンティーを催している。 3段のスタンドにはケーキ、スコーン、サンドウィッチが山と盛り付けられている。 その中によく見知った色彩があった。 「ほう、何か気になるものでもあったか?」 「いや、別に。 」 「それにしてはずいぶんと熱心に見ておったな。 何か食べたいものでもあったか」 マレウスはキュウリのサンドウィッチを指で示す。 「ほう、これはこれは。 そなたが食べ物に興味を持つとはな。 どれ、遠慮せず食べるがよい」 きれいに切り揃えられ盛り付けられたキューカンバーサンドウィッチを1つ掴み、マレウスの口に入れる。 マレウスは眉根を寄せた。 こんな味だっただろうか。 「おやおや、おぬしの口には合わなかったかのう」 「いえ、最上の素材を手に入れてお作りしたのですが…」 横にいたセベクがすかさず反論する。 「ふむ。 ではすべて食べてしまうぞ。 おお、これは美味い」 リリアが残りのサンドウィッチを食べ終わっても、マレウスの眉は寄ったままだった。 [newpage] 世界中の誰もが、彼のことを知っていた。 妖精族の末裔。 恐ろしいまでの魔力を持った存在。 自分たちとは違うモノ。 この学校に入学してからもそれは変わらず、周囲からは好奇の目で見られ続けた。 いつからだろう。 それが好奇の目から畏怖の目に変わったのは。 きっかけは小さなことだった。 昼食時にはままあるちょっとしたいざこざ、ほんの些細な口論が徐々に勢いを増してしまい、誰にも止められなくなった。 その時に投げつけられた一言にマレウスは激高した。 気が付いた時には、食堂にいたほぼ全員がマレウスの魔力の暴走、毒の霧にまかれて倒れていた。 幸い命にかかわるものではなく、マレウスに非はないということで変わらず学校生活は続けることになった。 もちろん、変わらず接してくれる存在もいた。 だが、失われたものもあった。 次の授業の教室はどこだ、課題の締め切り日はいつだったか、といったちょっとした会話。 出会い頭にぶつかりそうになりお互いにかわす謝罪。 落ちた物を拾って渡した時の感謝と笑顔。 段々と、人が集まる場所を避けるようになった。 ただ一人廃墟を、誰もいない場所を散歩するのが唯一心休まる時になった。 自分はここにいるべき存在なのかと自問自答しながら。 [newpage] 「それにしても、キュウリのサンドウィッチばっかりで飽きませんかね?パパっとできるのがそれくらいしかないんですけど。 」 今日もマレウスは監督生と、適当に切った残り物のパンで作ったサンドウィッチをつまむ。 「いや。 僕は、これがいいんだ」 「そうですか」 そんなものですかねと呟き監督生は月を見上げた。 開け放した窓から入る夜風に監督生の髪がふわふわと揺れている。 世界の誰もが自分を知っている中で、ただ一人自分を知らない人。 あくまで自分をただの先輩として接する人。 そう思った瞬間、胸がキュッと掴まれるような心地がして、マレウスは思わず揺れる髪に手を伸ばした。 髪を一筋すくわれて、監督生はキョトンと目を丸くした。 「どうかしましたか?」 「ああ、いや…」 いつか自分の世界に帰る人。 いつかここからいなくなる人。 一体自分は何をやっているのだろうか。 そうだ、と監督生が手を打つ。 「よかったら今度来る時は早めに教えてもらえませんか? そうすればこんなサンドウィッチだけじゃなくて、タルトとか美味しいものを作っておけますし。 そうだ!エースとデュース…私の友達も呼びましょうか!そうすればきっともっと楽しいですよ!」 「ああ、そうだな」 そう言ってまたキュウリのサンドウィッチに手を伸ばす。 自分は決して訪れを知らせることなく、 こうやってキュウリのサンドウィッチを食べ続けるのだろう。 これからもきっと。 2人で。 以下蛇足。 その頃の監督生の頭の中 「やばい。 この人ツノ太郎さんじゃなくて実はカッパ太郎さんだったのかな」 「でもいきなり尋ねるのも失礼だし。 まあいいか」 終.

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