ミッドサマー 小屋。 ミッドサマーを見てきたのですが、何点かよくわからない点がありました。1.すご...

ミッドサマーあらすじネタバレ!結末ラストで彼氏を火あぶりの刑?

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2018年12月1日、僕たちは新宿の映画館でアリ・アスター監督作「ヘレディタリー 継承」を見た後、赤ちょうちんがぶら下がる居酒屋で冷えたビールを飲んでいた。 「一生に一度の体験になるから」。 友人の熱を帯びた声が、酔客のわめき声の合間を縫い、はっきりと聞こえてきた。 僕も「一生に一度の体験」という惹句をとても気に入ったので、映画. com編集部の仕事の都合をつけて、半年後に開催されるその祭りへ行くことに決めた。 そう伝えると、友人は店員を呼び止めてビールをもう2杯注文した。 僕たちは笑いながら乾杯した。 祭りの詳しい内容は教えてくれなかった。 どうやら白夜のスウェーデンのある村で、夏至(ミッドサマー)に行われる祝祭らしい。 開催ペースは実に90年に1度というから驚いた。 全くの新しい体験が、かの地で僕を待っている。 記述されるいくつかの内容は映画の物語に則り進行していますが、一部時系列を入れ替える、出来事を創作するなどしています。 なお本記事の展開や結末は、本記事独自のものであり、映画の展開や結末とはまったく異なります。 ・フランクフルトを経由して およそ15時間、ざっと8000キロの旅路を経て、ストックホルム空港に到着した。 さらに車で数時間かけ、スウェーデンの中央部ヘルシングランド地方の奥地へと向かった。 村は非常に辺鄙なところにあるようだ。 道中では、道行く女性たちに目が留まった。 スウェーデン人は皆、美女ばかりだ。 なぜだろうと思っていると、友人が「バイキングが世界中から美女をさらってきたからよ」と教えてくれた。 ・ホルガ村に到着した。 車を降りて伸びをしていると、白い麻のシャツとズボンに身を包んだ白髪の男が、にこやかにこちらに近づいてきた。 村の世話役だそうだ。 彼の背後には同じような服を身につけた村人たちがぞろぞろと並んでいて、一様に感じの良い笑顔を浮かべていた。 彼らは家族のように連帯しながら、静かに生命を育んでいるという。 ホルガ村は理想郷といえるほど美しい土地だった。 あちこちで色とりどりの花が咲き誇り、白夜の淡い太陽光を受け花びらをほころばせている。 スマホの電波やWi-Fiはつながらないが、東京にいるよりずっと気分がよかった。 僕はすぐに、ホルガ村が好きになった。 村の観光協会がPRサイトと動画を作ったというので、以下に置いておく。 【観光協会による村のPR動画】 【観光協会による村のPRサイト】 ・村の原っぱで、 ほかの国々から来たという数組の男女と出会った。 最初に話したアメリカ人のダニーという女性は、民俗学を専攻する恋人クリスチャンらとともにやってきたらしい。 ダニーは最近、家族を亡くしたと聞いた。 気の毒で仕方がない。 原っぱで友人と座っていると、ダニーがトイレに駆け込んでいくのが見えた。 と思ったら猛烈な勢いで出てきて、近くの森へ飛び込んでいった。 何が起こったのか気になったが、その後クリスチャンが追いかけ、彼女が森でぶっ倒れているのを見つけたらしい。 今はすやすやと寝ているそうだ。 彼女は深く傷ついているのだろう。 救いがあればいいのだけど。 ・村をぐるっと見物した。 こんなタペストリーがいくつもかかっているのを見つけた。 意味しているものは判然としなかったが、物語のようであり、僕たちの運命を暗示しているようでもあった。 映画サイト編集者の職業病みたいなもので、「もしもこれが映画だったら、村の様々なものが、後の展開の伏線になるんだろうな」とぼんやり思った。 白夜なだけに、夜11時にも関わらず昼間みたいに明るい。 妙な気分だが、宿舎で就寝することにした。 それと、友人から「村や祝祭の内容を口外することは禁じられている」と釘をさされてしまった。 極めて美しい風景や、謎のベールに包まれた村の習慣などを、日本の人々に伝えられないのが残念だ。 1日目はこれで終了。 ・こっそりとベッドを抜けだして…… 好奇心のままに、村の様子をスマホで撮影したりメモして回った。 檻に閉じ込められた熊がいた。 そして書庫には、「ルビーラダー」という持ち出し厳禁の聖典が保管されているらしい。 そういえば昼間には、「愚か者の皮剥ぎ」「巨人ユミル」という言葉が不意に聞こえてきた。 気になることだらけで、「これらは何なのか」と想像をめぐらせるだけでも、胸の高鳴りが止まらない。 鼻息をフンスフンスいわせながら写真を撮りまくっていたら、ペレとかいう村人に見つかってしまった。 やばい。 「口外はダメですよ」とやんわり注意されただけで済み、ホッと胸をなでおろした。 しかし奇妙なことに、それからずっと、誰かの視線を感じるようになった。 2日目:意味不明の食事会 ・朝から食事会が始まった。 2日目のスタートは湖のほとりでの食事会だった。 ただの朝食かと思ったが、祝祭はすでに始まっているらしい。 村人全員がテーブルの前に立っている。 一向に座る気配がない。 そよそよと風が吹き、僕たちの背後の草原を優しくなでていった。 友人に「いつまで立っている?」と聞いたら、「その時が来るまで」と返ってきた。 気が遠くなるような、長い長い時間が過ぎた。 やがて少年がおもむろにやってきて、鐘を鳴らすと、三角錐の建物から2人の人物が姿を現した。 2人が食べれば、全員が食事を開始する。 意味はわからない。 しかし、まるでこの食事会が、2人に捧げられているかのようだった。 ・司祭のような女性が 祝祭の説明をしているようだが、現地の言葉なので、僕にはよくわからない。 太陽の光があたりを儚げに照らし出し、景色は神秘的な美しさを獲得する一方、現実感を喪失していった。 また気になることに、村の1人の女性が、ずっとこちらを見つめてくる。 友人は「あなたに気があるらしいよ」と、いたずらっぽく笑った。 そんなことある? 甘酸っぱい思いが胸にこみ上げてきた。 ・村人たちによる催し物が始まった 太鼓やバイオリンの音色、村人たちの呪文のような掛け声が空に吸い込まれていく。 見つめていると、なぜか不安や焦燥感が足元から這い寄ってくるのを感じた。 僕はふと思い立ち、ポケットのなかでスマホの録音機能を起動してみた。 音声だけではあるが、読者の皆様にも祝祭の一端を味わってもらえればと思う。 ・長い食事会が終わった。 太陽はまだ空高く君臨しているが、腕時計の針はとっくに寝る時刻を指していた。 明日は、祝祭のハイライトとなる大掛かりな儀式が行われるという。 その名も「アッテステュパン」。 どんなものかと聞いたら、村人たちは「とても重要な儀式だ」と言ったきり、口を閉ざしてしまった。 友人の語る「一生に一度の体験」、その由縁があるのだろう。 ベッドに入って、目を閉じた。 ・就寝中、物音がした。 先ほど僕を見つめていた女性が、僕のベッドの下に何かを置いたようだ。 彼女が去った後、何事かとのぞいてみると、ルーン文字が刻まれた石のようなものが置かれていた。 一体、何なのだろう。 思い返せば、このルーン文字は村の至る所に刻まれていた。 ルーン文字が理解できれば、それらが示す内容が把握できるのに……辞書を持ってくればよかった。 疑問や謎が多すぎて、思考をめぐらせていたらすっかり目が冴えてしまった。 ・何度も、絶叫する女性の声が聞こえた。 多分、ダニーがうなされているのだろう。 ちっとも眠れやしない……。 きつく目を閉じ、この日あった奇妙な出来事を思い返していた。 あの食事会や催しものに参加してから、僕はとてもナーバスになっている。 もしかしたら僕は、とんでもないところに来てしまったのかもしれない。 昨日感じた胸の高鳴りは、いつの間にか動悸に変わっていた。 3日目:幻想的な崖とポールの周囲を踊る女たち ・ようやくウトウトし始めたころ、 友人に叩き起こされた。 白夜の明るさもあって全く寝られず、脳みそには濃い霧がかかっていた。 言われるまま、友人に村外れの崖へ連れて行かれた。 くすんだ白い岩肌がターコイズブルーの空とコントラストを織りなす、幻想的な崖だった。 そこには偉そうなじいさんがいて、うやうやしく何やらのたまっているが、現地の言葉だったので何を言っているのかさっぱり理解できなかった。 じいさんはちょうど、「ベニスに死す」の美少年タジオ(ビョルン・アンドレセン)が年老いたらこんな感じだろうな、といった風貌だった。 そのうち、村人たちが崖の回りに集まってきた。 アッテステュパンが始まった。 ・とんでもないことが起きた。 とてつもなくショッキングな出来事だった。 この儀式は常軌を逸している。 ダニーたちは頭を抱えてうなだれ、イギリスから来たという若いカップルは鬼の形相でその場から立ち去り、宿舎で荷物をまとめていた。 僕も同じような気分だった。 カップルの剣幕に村人たちは戸惑ったようで、希望者は明日、トラックで最寄りのターミナルまで送り届けてくれることになった。 僕もそれで帰るとしよう。 友人には悪いが、ひどく疲れてしまった……。 ・しかし祝祭は続いている。 葉っぱや白樺の枝で飾られたメイポールの周囲で、花の冠を頭に乗せた女性たちが輪になって踊り続けている様子を見学した。 ペールトーンの原っぱは、女性たちの嬌声と華やいだ雰囲気で満たされていた。 体力が切れ、倒れ伏した者は輪から外れていくようだ。 よく見るとダニーも輪の中にいた。 ダンスは、まるで夜明けにやってきた天使が生者をあの世へ連れて行く、みたいな踊りだった。 その周囲に村人たちが座り、見守っている。 事あるごとに、手術前の医者みたいに突き出した両手をひらひらと振り、奇天烈な声援を送っていた。 そしてみんな、決まって顔には笑みが張り付いている。 僕の背筋が粟立った。 限界だと思った。 ・薄々感じていたが、 この祝祭には正直、言いようのない焦燥感や不安がつきまとっていた。 まるで体の節々に黒い靄(モヤ)がまとわりつき、やがて体全体を包み、五感をすべて奪い去っていくような……。 ・予定よりもずっと早く、 村人がターミナルに送ってくれることになった。 友人はしばらく村に滞在するというが、僕は逃げるように迎えのトラックに乗り込んだ。 道中でWi-Fiがつながるようになったので、こっそりメモしていた一連の出来事を、編集部にメールで報告することにした。 さて、東京に着いたら、まずはなにをしようか……) ・以上の紀行文は 弊社社員から編集部宛にEメールで送られてきたこれらの文章を、編集部が独自にまとめたものである。 同社員から最後に送られてきたメールは、以下のような内容だった。 「やぱり私ターミナル行かず、ムラに戻って最後まで祭りのけんがく続けます。 一度のじんせいの経験に嘘なかった。 次は90年に1回開催されますが、次はあなたたち来てください!」 以降、同社員からの連絡はなく、無断欠勤が続いている。

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『ミッドサマー』を酷評!ラストの真の意味テーマ考察!あらすじネタバレ独自解釈・感想

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「ミッドサマー」の登場人物・キャスト ダニ: フローレンス・ピュー 心理学専攻の学生。 妹が両親を道連れに自殺して以来、 心に大きな傷を抱えている。 クリスチャン: ジャック・レイナー 人類学専攻の学生。 ダニとは4年付き合っているが、 その関係は冷めかけている。 ペレ: ヴィルヘルム・ブロムグレン クリスチャンの学友のスウェーデン人。 人里離れた村の出身であり、 故郷の祝祭に友人たちを招待する。 ジョシュ: ウィリアム・ジャクソン・ハーパー クリスチャンの学友。 北欧の伝統文化を研究しており、 論文執筆の調査のため ペレの故郷を訪れる。 マーク: ウィル・ポールター クリスチャンの学友。 学業には熱心でないようで、 祝祭の最中でも態度が悪い。 「ミッドサマー」のネタバレあり感想 注意!ここから先、グロテスクな表現が含まれます 「ミッドサマー」の内容を ひとことで表すならば、 真っ昼間から繰り広げられる悪夢 これに尽きるでしょう。 舞台は夏のスウェーデン。 夜9時を過ぎても太陽は沈まず、 闇のやってこない世界です。 緑は生い茂り、 花は咲きほこり、 空はどこまでも青い。 そんな美しい自然を背景に 人がばったばったと惨死していく とんでもない映画でした。 飛び降り死体の ぐちゃぐちゃになった頭部を 大写しにする映画とか、 もうどうなってんですか。 監督はあたまおかC しかしどうにも、 前作「へレディタリー」に比べて 間延びしている感じは否めません。 とにかく淡々と儀式が進み 淡々と人が死んでいくので、 物語上の起伏があまりないんですよね。 この手の映画、普通なら 主人公たちが逃げようとして 村人が追いかける、みたいな 筋書きになるところですが 「ミッドサマー」ではみんな 人類学研究の調査に来てるので、 逃げようという気にならない。 ただただ異文化を受け入れ、 儀式を理解しようとしている。 それが新しくもあるのですが、 エンタメとしては成立してない ようにも感じました。 映画初心者はお断り、 完全にマニア向けのカルト映画として 楽しむのが正解のように思えますね。 ……では感想はこのくらいにして、 次は考察編にうつります! ポイント1: ダニの部屋の内装が示す意味とは? 物語の伏線は、 スウェーデンに飛ぶ前から すでに張られていました。 まずダニの部屋に飾られている絵。 バイキングの少女と巨大な熊が 印象的に描かれています。 これはダニとクリスチャンの 関係性を象徴していると言えるでしょう。 熊はその後も画面に登場します。 オリの中に閉じ込められている熊。 火に包まれる熊の絵。 そして、熊の毛皮を着て焼かれるクリスチャン…… クリスチャンとの関係を 克服する過程が、 すでに画面の中で語られ始めていたわけです。 アリ・アスターはほんとに芸が細かいよ また、 ダニの部屋にやたらと 植物があるのにも気づいたでしょうか。 ペレの従兄弟から ドラッグをもらって以降、 ダニは植物の力を強く 感じるようになっていきます。 しかし彼女は最初から、 植物に惹かれていたんですね。 部屋の中にあるのは葉っぱばかりでしたが、 スウェーデンに来ると芝生や樹木、 そして花々からエネルギーを受け取っていく。 最終的には 全身を花で包まれた 「5月の女王」として覚醒するのです! ポイント2:「アテストゥーパ」の儀式は実在した? 「ミッドサマー」のヤバさを 一瞬で示してくれる "アテストゥーパ"の場面。 72歳を迎えた老人が、 崖の上から身を投げて死ぬ という恐ろしい儀式です。 ぐちゃぐちゃの頭部の大写し、エグいことやるわ これは決して 映画のなかだけの作り物ではなく、 古代北欧の伝説をもとにしています。 北欧に詳しい人にとっては 有名な儀式のようで、 ジョシュは儀式の中身を 知っているような素振りを 見せていますね。 ペレはおそらく 「うちの故郷では いまだにアテストゥーパを やっているぞ。 見に来ないか?」 とでも言って、 ジョシュを誘ったのでしょう。 ポイント3: 何度も登場するルーン文字、その意味は? 村の中では 「R」に似たルーン文字が 何度も登場します。 これは北欧に実在する文字で、 イチイの木を象徴しているそうです。 これは架空の文字のようです。 僕の解釈ですが、 「R」は死、鏡文字の「R」は生を表している のではないでしょうか。 長老たちが飛び降りる崖、 その上の碑文には「R」が掘られています。 一方で、 ペレがダニにプレゼントした似顔絵の 右下には鏡文字の「R」」が書かれていました。 生と死は表裏一体、 同じものだという考えが この文字に象徴されていると 考えられます。 同じような意味では、 乾杯の儀式も 生と死が対称になっていました。 生と死の対称性、ほかにも探せば見つかりそう! ポイント4: サイモンはなぜあんな殺され方をしたのか? ペレの従兄弟が連れてきたサイモン。 物語中盤で行方不明になりましたが、 鶏小屋の中で 背中を大きく切り裂かれた 惨殺死体となって発見されました。 実はあれ、 ブラッドイーグル(血のワシ)と呼ばれる 古代北欧の処刑方法なのです。 実在の処刑方法なのか、 伝説上のものなのかは 専門家でも意見がわかれるそうですが。 ただの空想ではなく、 冒頭の「アティストゥーパ」と同様、 北欧の伝承をもとにしているんです。 ちなみにですが、 よく見るとサイモンの肺が 動いてるんですよね…… もしかしたら、 クリスチャンがサイモンを 発見した時点では、 彼はまだ生きていたのかもしれません。 こっっっっわ! ポイント5: "命を捧げる"ことに意味はあるのか? 「ミッドサマー」では、 命に関する異質の価値観が提示されます。 老いさらばえて死ぬのは悪いこと。 若い世代のために命を捧げることが 喜びである、と語られるのです。 一般社会に住む我々には とても理解しがたい考えですが、 ダニにはある意味救いになっています。 突然死んでしまった妹、 その巻き添えを食って 殺された両親の死にも 意味があったと考えられるからです。 しかし! ここから先が アリ・アスターの意地悪なところ。 最後の最後で、 自ら死ぬことを志願した若者が 悲鳴をあげながら炎に包まれる 場面を入れてくるんですね。 ほらー! やっぱり死ぬのって怖いじゃーん!! ヨボヨボになっても寿命が尽きるまで生きるべきか、 信仰の中で自ら時期を定めて死ぬべきなのか。 「ミッドサマー」は 全然答えを示してはくれません。 観客自らが死について 考え続けざるを得ないように 作られた結末なんですよ。 ポイント6: なぜダニは最後に笑ったのか? 主人公のダニが、最後の最後で 実に意味ありげな笑顔を浮かべて、 「ミッドサマー」は終わります。 あの笑顔の意味は なんだったのでしょうか? 僕の意見では、 形だけの家族から離れて 本当の家族を手に入れられたから ではないかと思います。 ダニを支えてくれるはずの クリスチャンとは、 ずっと関係がギクシャクしていました。 恋人であるとはいいつつ、 付き合った記念日も 誕生日すらも覚えてません。 一方で、ダニを親身になって 支えてくれたのはペレです。 ダニと妹や両親との関係性は はっきりとは描かれません。 しかし、 最後に幻覚として現れた両親ですら、 ダニに声をかけない点を見ると、 彼女は家族の中でも孤立していたのでは ないかと思われます。 ずっと寂しい思いをしていたんだね ダニは儀式の中で 「5月の女王(May Queen)」に選ばれ、 村人たちから大きな祝福を受けます。 また全身を花飾りで覆われ、 物語序盤から感じていた 植物のパワーを受け取るのです。 極めつけには、 形だけの恋人だった クリスチャンを葬り去り、 過去から完全に決別します。 一見バッドエンドですが、 ダニにとっては完璧な ハッピーエンドになっている。 これが「ミッドサマー」という 映画の正体なのです。 まとめ 〜カルト映画の新たな古典が誕生した〜 「ミッドサマー」、実に恐ろしい映画でした。 ホラー映画としてのカタルシスはなく、 真夏の太陽のもとで ひたすらおぞましいものを映すという、 とんでもない芸当をやってのけてくれました。 正直なところ 物語の面白さとしては 「へレディタリー」が上かと思うのですが、 「ミッドサマー」もまた カルト映画の古典として語り継がれることに 間違いはないでしょう。 お行儀のいい映画ばかりが もてはやされがちな昨今のこと、 こういう劇薬のような映画も たまには観ておきたいものですね。

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ミッドサマー 特集: 【体験レポ】美しく謎めいた“祝祭”に行ってきた 意味不明の食事会、ルーン文字、踊り続ける女たち…一生に一度の体験をあなたに!

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映画『ミッドサマー』のあらすじとネタバレ 参考:製作会社A24のツイッター Try and get some rest 🌻 — A24 A24 ダニとクリスチャンのカップルは長く交際していますが破局寸前。 しかしある日ダニの妹が両親を殺した後に自殺する事件が起こり、クリスチャンは別れを告げることを止まります。 クリスチャンは夏、友人のマーク、ジョシュ、ペレとスウェーデンの田舎町ハルガを訪れる予定でした。 クリスチャンとジョシュが文化人類学専攻のこともあり、ペレが彼らを「自分の故郷で90年に一度しか開催されない夏至祭が開催されるから来てはどうか」と誘ったのです。 内緒で旅行を決めていたクリスチャンはダニに責められ、彼女も連れて行くことにしました。 ハルガに着いた一行は彼らと同様夏至祭を見に行くカップルのコニーとサイモン、ペレの妹マヤや村の人々と出会います。 住人たちは皆白い衣服を見に纏い踊ったり駆け回ったりなんとも牧歌的。 2日目、しきたりに従って村人全員と共に食事をするダニ一行。 誕生日席には青い衣服を着たおじいさんとおばあさんが座っています。 食事が終わるとおじいさんとおばあさんは神輿のようなものに乗せられて、村の高い岩場へ連れて行かれました。 昼寝のため宿舎へ戻ったマークを除き、ダニ、クリスチャン、ジョシュはペレら村の人たちと何が起こるのか見に行きます。 おじいさんとおばあさんは手のひらを切りつけて血を岩版にこすりつけ、そのまま下に飛び降りて死にました。 あまりにショックな出来事に呆然とするダニたち。 人は皆生命の輪の中で生きており、72歳で自死を選ぶのは村のしきたりだと説明されます。 ダニは両親の死を思い出し帰ることを思い立ちますが、ペレに説得され止まりました。 3日目。 昨日の事件を見て村を出ることを決めたコニーとサイモンですが、サイモンの姿が見当たりません。 村人たちはサイモンが先に駅に向かったと言いますが、コニーは彼がそんなことをする訳がないと答えます。 クリスチャンは、ジョシュが論文のテーマに既に選んでいるこの村のことを自分も書きたいと言い出し、二人は喧嘩に。 仲裁したペレは、村の長老たちに論文に書いていいか尋ねると言います。 ジョシュはとある建物の中で近親相姦によって生まれたルーベンという名前の奇形児が作った、ルーン語で書かれた預言書を見せてもらいます。 ジョシュは写真を撮っていいか尋ねますが、もちろん断られてしまいました。 一方マークは、昨日亡くなったおじいさんとおばあさんの灰が埋葬された古木に放尿し、村の人々に怒られます。 そのあと前々から彼に目配せをしていた女性にどこかへ連れて行かれてしまいます。 その夜、ジョシュはこっそり預言書を撮影しようとしていました。 しかし背後から殺されたマークの皮を被った裸の男が忍び寄り、ジョシュも殺されてしまいます。 ダニはハイになる飲み物を飲まされ、村の女性たちと共に、その年のメイクイーンを決める大会に参加します。 メイポールの周りをぐるぐると回り、最後まで立っていた女性がメイクイーンとなるのです。 踊っている途中に飲み物の影響か、スウェーデン語を話せるようになるダニ。 彼女は最後まで踊り続け、メイクイーンに選ばれます。 その頃クリスチャンは村人からペレの妹、マヤとセックスをして欲しいと頼まれていました。 狭い村はこうして外部の血を時折受け入れているのです。 ドラッグを飲まされクリスチャンが連れて行かれた部屋には、裸のマヤと様々な年齢の女性たちが。 マヤが喘ぐと女性たちも真似をする異様な光景が繰り広げられます。 その頃、五穀豊穣の祈りが終わったダニは、クリスチャンのことが気になり、建物を覗いて情事を知ってしまいます。 ダニが泣き叫ぶと女性たちも真似をするのでした。 ことが終わって部屋から逃げ出したクリスチャンは、慌てて入った鶏小屋でサイモンの死体を目撃します。 そこで長老たちに見つかり、気絶させられてしまいました。 クリスチャンは「あなたは喋れないし動けない、けれど大丈夫よ」という声で目を覚まします。 壇上には鮮やかな花で覆われたダニの姿が。 村人は悪を一掃するために9人の生贄を捧げることを宣言します。 最初の4人の犠牲者はジョシュ、マーク、コニー、サイモン。 残りの4人は長老2人、ペレの従兄弟、もう1人の村人。 最後の犠牲者としてダニはクリスチャンを選びます。 そしてペレを新しい預言者として讃えます。 まだ麻痺したままのクリスチャンは解体した熊の体の中に入れられ、他の生贄たちと共に黄色いピラミッドの形をした寺院に連れて行かれました。 火がつけられあっという間に燃えていく寺院。 儀式を祝うため村人たちは泣き叫ぶ演技をし始めます。 呆然と眺めていたダニでしたが、いつしか顔には笑みが浮かんでいました。 グロテスクな描写もかなりのもので、身を投げるおじいさんおばあさんの潰れた顔が大写しになったり、ジョシュやマークの惨殺死体であったり、最後の火あぶりなど目を覆いたくなるシーンも多数。 しかし本作の 本当に恐ろしいポイントはトラウマや死を思い起こさせ、ダニと一緒に観客を巻き込んでパニックに陥らせる様な心理描写です。 スウェーデンに行くことを知らされて責める時、破局の危機にあることを知っている彼の友人たちと会う時の気まずい状況…。 冒頭から一気に暗澹たる空気が立ち込め、そして問題の村ハルガへ。 夏至祭の会場へたどり着く前に一行は休憩しドラッグを試すのですが、ダニのバッド・トリップの描写も陰鬱なものです。 トラウマが脳を支配し、皆が自分を笑っているような強迫観念にかられる。 加えて舞台は夏至祭、一日中太陽が照りつけ、夜の闇に隠れることも許しません。 惨たらしいことも恐ろしいことも何もかもが曝け出されて、直面しなければいけないのです。 スウェーデン出身の映画監督、 イングマール・ベルイマンの作品『叫びとささやき』 1972 の系譜を引く美しくも恐ろしい不穏、叫び声と沈黙のコントラスト。 画面の外で起こっている出来事と自らの心の不安定さがますます揺さぶりをかけ追い詰める。 ですから、心身疲れている時の鑑賞は決しておすすめできません。 「どこにも逃げ場はない」「何もかも明らかにされる」「一番恐れていることと対峙しなければならない」そう思わせる力を持ったホラー映画となっています。 しかし彼女はラストシーンにて、生贄となり燃え盛る友人たちの死体やボーイフレンドのクリスチャンを見てにんまりと微笑んでみせます。 なぜ彼女は満ち足りたようなあの笑みを浮かべたのか。 ダニという女性はハルガの村全体と大きく呼応しています。 実は映画の序盤から、後々にダニやクリスチャンたちが訪れることになるハルガの街の符号となるシンボルが多々登場しているのです。 ダニの部屋に飾ってあるのは大きなクマと小さな女の子が何とも印象的な絵で、これは童話集や神話、民話、タロットカードなどの挿絵を多く手がけたスウェーデンの画家ヨン・バウエルによる作品。 白い衣服で軽やかに舞い踊る乙女たちが同じく登場する『ピクニック at ハンギング・ロック』 1975 やロマン・ポランスキー監督作品『テス』 1979 を想起させる、ホラー映画とは思えないほどファンタジックで可愛らしいビジュアルを持つ『Midsommar』は、この ヨン・バウエル作品の登場によって一層おとぎ話めいたものに昇華されます。 外は雪が降っていますがダニの部屋は植物が至る所に置かれていて対照的です。 村の入り口にたどり着き、ドラッグでトリップした時には植物が自分の手から生え、木々が人間のように脈打つ幻覚を見ます。 植物だけではありません。 メイクイーンを決める踊りの最中、隣の女性とスウェーデン語で突然会話できるようになります。 そしてダニが悲しみと怒りで泣き叫べば周囲の女性たちも彼女にならい、感情を高ぶらせて爆発させる行為を共にするのです。 そして最後、クリスチャンとの完璧な別れを決意したダニの思いを代行するかのように、村人たちは文字どおり彼自体を燃やし尽くしてくれます。 おとぎ話の王女のように、喪失や悲しみを乗り越えて本当の家族、本当の居場所を見つけることができるのです。 それが夏至祭で文字どおり、何もかも白日の下に晒されたことにより 衝撃的な形ですが 過去となってしまった恋から脱出することができたのです。 ダニの 最後の笑みは恐ろしくも、全編の中で最も爽快感あるワンシーンです。 トラウマや抑圧からの解放を描きながら、 カップルの破局話を民俗ホラーとして仕立て上げたアリ・アスター監督の手腕を堪能できる『Midsommar』。 疲労や不安に襲われること間違いなし、それでも思わず笑ってしまうこと間違いなし…。 その美しい牧歌的な風景と凄惨な絵面が脳裏を蝕んでやまない、 『Midsommar』は新たなホラー映画の名作として語られるに違いありません。 『Midsommar』は 日本では邦題『ミッドサマー』として、2020年2月に公開予定です。

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