魔法 科 高校 の 劣等 生 最強。 魔法科高校の劣等生~世界最強のアンチェイン~

魔法科高校の劣等生強さランキング【最新決定版】お兄様最強!!

魔法 科 高校 の 劣等 生 最強

国立魔法大学附属第一高校。 四葉直系に相応しい圧倒的な魔法力と優秀な筆記成績をもって新入生総代を務めた彼女は、魔法師社会において一種の禁忌とも見なされる四葉家の人間として恐怖を抱かれることも少なくなかった。 しかし、当の本人の上品ながらも気さくな性格と差別意識を許さないその信条から二科の生徒とも交流をもち、入学当初に起こった一科生と二科生の軋轢を諫めるという出来事から、彼女に対する周りの評価は概ね好評だった。 一年生の中で、あるいは全校生徒の中でも一躍有名になっても批判や陰口の対象とならないのはその類まれなる容姿もあってこそなのかもしれないが。 さて、全校から注目される四葉深雪と違って表立っては注視されないが、生徒会の面々やクラスメイトからちょっとした注目を浴びる男子生徒もいる。 名前は、司波達也。 無名の家からの出身らしく魔法力は合格ラインギリギリであるのに対して、筆記試験に関しては総代の四葉深雪を遥かに凌いで一年トップ。 もしかすると全校の中でも上位に入るのではないかと思わせるような知性を感じる彼の小論文に教師陣は度肝を抜かれたらしい。 性格は大人しく、悪く言えば地味。 どう頑張っても目立つアンバランスな成績を修めながらも本人は決して目立たない。 委員会にも部活にも属さず、放課後は姿を見せないことからすぐに下校しているのではないかと噂されている。 噂、でしかないのは誰も彼が帰っているところを見たことがないからだ。 数少ない友人も必要最低限の関わりしか持たず、基本的には聞き手に回るらしい。 真由美や摩利が彼の頭脳を差別撤廃のきっかけにするために風紀委員に勧誘したときはすげなく断られてしまった。 二科の友人を通じて知り合いであるらしい深雪に助力を求めても困ったように笑い軽く首を振るだけ。 実に不思議な生徒なのだ。 第一高校の三巨頭と呼ばれる三人に四葉深雪、十師族の直系が三人も揃っている。 場違いな雰囲気に苦笑いしそうになるのを抑えつつエリカとレオは目覚めた紗耶香がぽつぽつと語りだす内容に耳を傾けていた。 「やはり、背景にいるのはブランシュですか」 「…ええ」 紗耶香が肯定を返すと深雪の美しい顔から表情が抜け落ちる。 まるで彼女の得意とする冷凍魔法のように空気が冷え切っていくのを感じて、周りの面々は息をのんだ。 彼女は怒っている。 しかし、人形のような無表情に隠し切れない怒りをにじませてもなお彼女は至極冷静だった。 「ではまず彼らがどこにいるのかを突き止めましょうか」 「…四葉、一戦交える気なのか」 「その表現は妥当ではありませんよ、十文字家当主代理殿。 一戦交えるのではなく叩き潰すのです」 絶句。 思いもよらない発言に全員の心が一致する。 いくら深雪が十師族の直系であり優秀な魔法師であろうと相手はテロリストなのだ。 明らかに学生の領分を超えた危険な行為だ。 「ねえ四葉さん、もし私のために言っているのならやめてちょうだい」 紗耶香は二科の自分の能力を認めて悪夢から脱出するきっかけを与えてくれた深雪に深く感謝している。 だから恩人である彼女が危険な戦いに身を投じようとするのをとめようと震える声で必死に言葉を紡いだ。 「いいえ壬生先輩、これは貴女のためではありませんよ」 「え…?」 「これは報復です、四葉たる私の領域に手を出した者たちへの」 彼らは頭に冷水を浴びせられたような錯覚に陥った。 唐突に理解したのだ、四葉が何故禁忌と呼ばれるのかを。 敵と断じた者には容赦しない、そして彼らにはそうするだけの能力と権力があった。 しかし、一学生である深雪に下手をすれば命に関わる案件を任せるわけにもいかない。 十文字がそのことに苦言を呈するために口を開きかけたところで、彼の言葉は深雪本人に遮られた。 「ご安心ください会頭、私はご当主より『四葉最強の矛』を貸し与えていただいているのですよ」 「『四葉最強の矛』…?」 当然のように浮かんだ彼らの疑問に答えるように深雪はにっこりと美しい笑みを見せた。 答えになっていない。 深雪が指示するそぶりは見せていなかったのにいつの間にか用意されていた四葉家所有の車に乗り込み、ブランシュの日本支部のアジトへと突入する。 普通は門に閉ざされているであろうに、何も遮るものがないのが酷く不気味だった。 まるで消しゴムで消したかのように消失している印象をうける。 「…?あれは…」 「ああ、もう片付いたのですね」 運転手に指示して車をとめ、全員で降りるとそこにはこの場にいるはずのない人物が綺麗に腰を折って待機していた。 その人物がまとっているのは紛れもなく第一高校の男子制服。 「お待ちしておりました深雪様」 「た、達也!?」 「もしかして司波くん…?」 大声をだしたのはクラスメイトであるレオだったが、深雪以外のメンバーはみな一様に驚いていた。 達也と深雪、ともに優秀な成績で注目される人物ではあるが彼ら本人のつながりは友人とも呼べないただの知り合いでしかないというにんしきだったのだ。 そもそも十師族でもなくただの学生である達也がまるでこのアジトを殲滅したかのような状況ははっきり言って異常なのだ。 「顔をあげてください達也さん」 深雪の声がかかり、レオの大声にもエリカの訝しむ声にも全員の視線にも一切反応を返さなかった達也は頭をあげた。 その青い目には何の感情も乗っておらず、それが余計に常軌を逸した存在に思わせる。 「報告を」 「ブランシュ日本支部の制圧完了、リーダーの司一を捕縛したため他の構成員は不要かと思い消しました」 「そうですか。 ご苦労様でした」 淡々と交わされる会話。 友人などではなく上司と部下、あるいは主君と従者のような二人にメンバーの思考は止まったままだ。 しかし流石というべきか一番復活が早かったのは十文字。 「司波、お前は四葉の縁者なのか?」 「…」 十文字の言葉に達也は顔を向けただけで答えようとはしなかった。 いや、できなかったと言うべきか。 少し迷うような素振りを見せて視線を深雪に移す。 視線を向けられた深雪は不快感を示さずに達也に微笑みかける。 「十文字会頭、彼が我が四葉の誇る最高戦力『四葉最強の矛』です」 「なっ…」 驚くのも無理はないだろう、魔法力で劣っている二科生である達也が魔法師集団である十師族でも序列が高い四葉の戦力だというのだから。 しかもよりにもよって『四葉最強の矛』とは到底信じがたい。 ここでレオは唐突に思い出した。 それはつまり、 「四葉さん、あんた達也をモノ扱いしてんのかよ?!」 魔法師が兵器として作られた所以から非魔法師が魔法師をモノとして扱うことは確かにある。 しかし現時点で人工的に作られた魔法師は圧倒的に少ない。 調整体と呼ばれる魔法師の血を引いたレオには耐えがたい話だ。 そして何よりも達也はレオのクラスメイトで友達なのだ、友人に対するこの扱いは情に厚いレオの望むところではない。 だが当の本人である達也の顔を見たときに言葉を失った。 「…それの何がおかしいんだ?」 そう疑問をぶつけたのは達也だった。 感情が見られない無表情で首をわずかにかしげて、本当にわからないといった声色で言った。 「俺は四葉家現当主である四葉真夜様が有する兵器であり、今は次期当主の深雪様に貸与された存在だ。 貸し出されたものをモノ扱いするのは何も間違っていないと思うが」 論点がズレている上に自らを兵器だと称する達也にレオは何も言えなかった。 口数は少ないものの友人だと思って接してきたのに、言い表すことができない歪みを感じる。 本人がまったく疑問に思っていないのが余計に辛いのだ。 司波達也が四葉の保有する戦略級魔法兵器であり、『四葉最強の矛』なのです」 絶句するメンバーをよそに考え込む様子を見せていた十文字が質問をすると、あえて濁した表現で質問したのにも関わらず深雪ははっきりとした言葉で肯定した。 現時点で公式に認められている戦略級魔法師は全世界で13人、日本には十師族五輪家の五輪澪が該当する。 だが師族会議に参加する十師族の間にはある噂が流れており、当主代理として会議に参加する十文字もその噂を耳にしていた。 もちろん四葉家から正式な回答はなく、沖縄海戦に四葉家が関わったという情報も不確かなものでしかなかったため所詮噂と思っていたが。 まさか本当のことであったとは。 「四葉本家で個人的な旅行をしていたのですが、うっかり巻き込まれてしまいまして。 ご当主が殲滅を命じられたので達也さんはそれに従ったのです」 「…司波」 「事実です、自分は侵入した敵勢力を殲滅したのち戦略級魔法を以て敵艦隊を消滅させました」 つまるところ四葉真夜が自分にちょっかいをかけられたから達也に命じて敵を全滅させたのだ。 たかが魔法師一人の一存で国家の争いを終わらせた、これが恐怖以外の何であろうか。 じっとりと背中に流れる冷たい汗を感じながら十文字は努めて冷静に言葉を発した。 「…至急師族会議を執り行うよう進言しておく」 「そうですね、次の会議は私も参加させていただきます」 何でもないように返す深雪と機械のように感情が感じられない達也は驚くほどに今までの日常と変わらない。 変わらない態度こそが彼らの異常さを際立たせている。 これから荒れるであろう師族会議に参加しなければならない自分の立場にため息をついた十文字は話を聞いていたメンバーに口外しないよう言いつけ、その場は解散となったのだった。 自分が秘匿された存在であるというのは徹底的に兵器として四葉で育てられた彼も知っている。 四葉の最高機密と言っても差し支えない内容だったはずだ。 事実、沖縄海戦で放った魔法を四葉は秘匿してきたのだ、ついさっき深雪自身によって明らかになったが。 そんな達也の態度に深雪は微笑んだ。 仕方がないのだ、だって彼は教えられていないのだから。 徹底的ともいえる戦闘訓練と教育を彼に施した四葉家は、魔法兵器である彼に不必要な情緒を精神構造干渉魔法によって人工的な魔法演算領域に変えてしまった。 加えて今まで学校にも通わず四葉本家で真夜の戦力としてその力を使ってきた彼は情緒が著しく育っていない。 普通、人間が経験的に推察する他人の気持ちや考えていることが理解できない。 「では今日のところは帰りましょうか」 「はい」 車を回してきます、と歩いて行った達也を見ながら深雪は満面の笑みをこぼした。 その笑顔に狂気をにじませて。 知らないのなら一から教えればいい。 時間はたっぷりとあるのだから。 自分が正式に当主となれば達也の所有権は深雪に譲渡されることが決まっている。 まあそうなる頃には叔母の世界への復讐がてら国の一つや二つ消え去っているかもしれないが、そんなことは深雪にとってどうでもいいことだった。 自分が達也のストッパーとしての魔法のために作られたことを深雪は重々承知している、承知してはいるがこんなに幸福なことがあるだろうか。 自分の描く理想の未来に思いをはせて鼻歌でも歌いたい気分だ。 邪魔なんて入るはずもない、邪魔な存在は命じるだけで最強の矛の手によって一掃されるのだ。 存在ごとこの世から消えてなくなる。 四葉家に手を出したほうが悪い。 原作の人造魔法師実験から分岐して達也を真夜が占有して深夜は深雪に教育する時間もとれないまま亡くなった世界線。 四葉は自分たちを兵器として見すぎている、とか。 深雪の優等生の裏に隠された狂気みたいな二面性も入れたかったけど無理でした。 誰か供給してください。

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魔法科高校の劣等生 来訪者編

魔法 科 高校 の 劣等 生 最強

国立魔法大学附属第一高校。 四葉直系に相応しい圧倒的な魔法力と優秀な筆記成績をもって新入生総代を務めた彼女は、魔法師社会において一種の禁忌とも見なされる四葉家の人間として恐怖を抱かれることも少なくなかった。 しかし、当の本人の上品ながらも気さくな性格と差別意識を許さないその信条から二科の生徒とも交流をもち、入学当初に起こった一科生と二科生の軋轢を諫めるという出来事から、彼女に対する周りの評価は概ね好評だった。 一年生の中で、あるいは全校生徒の中でも一躍有名になっても批判や陰口の対象とならないのはその類まれなる容姿もあってこそなのかもしれないが。 さて、全校から注目される四葉深雪と違って表立っては注視されないが、生徒会の面々やクラスメイトからちょっとした注目を浴びる男子生徒もいる。 名前は、司波達也。 無名の家からの出身らしく魔法力は合格ラインギリギリであるのに対して、筆記試験に関しては総代の四葉深雪を遥かに凌いで一年トップ。 もしかすると全校の中でも上位に入るのではないかと思わせるような知性を感じる彼の小論文に教師陣は度肝を抜かれたらしい。 性格は大人しく、悪く言えば地味。 どう頑張っても目立つアンバランスな成績を修めながらも本人は決して目立たない。 委員会にも部活にも属さず、放課後は姿を見せないことからすぐに下校しているのではないかと噂されている。 噂、でしかないのは誰も彼が帰っているところを見たことがないからだ。 数少ない友人も必要最低限の関わりしか持たず、基本的には聞き手に回るらしい。 真由美や摩利が彼の頭脳を差別撤廃のきっかけにするために風紀委員に勧誘したときはすげなく断られてしまった。 二科の友人を通じて知り合いであるらしい深雪に助力を求めても困ったように笑い軽く首を振るだけ。 実に不思議な生徒なのだ。 第一高校の三巨頭と呼ばれる三人に四葉深雪、十師族の直系が三人も揃っている。 場違いな雰囲気に苦笑いしそうになるのを抑えつつエリカとレオは目覚めた紗耶香がぽつぽつと語りだす内容に耳を傾けていた。 「やはり、背景にいるのはブランシュですか」 「…ええ」 紗耶香が肯定を返すと深雪の美しい顔から表情が抜け落ちる。 まるで彼女の得意とする冷凍魔法のように空気が冷え切っていくのを感じて、周りの面々は息をのんだ。 彼女は怒っている。 しかし、人形のような無表情に隠し切れない怒りをにじませてもなお彼女は至極冷静だった。 「ではまず彼らがどこにいるのかを突き止めましょうか」 「…四葉、一戦交える気なのか」 「その表現は妥当ではありませんよ、十文字家当主代理殿。 一戦交えるのではなく叩き潰すのです」 絶句。 思いもよらない発言に全員の心が一致する。 いくら深雪が十師族の直系であり優秀な魔法師であろうと相手はテロリストなのだ。 明らかに学生の領分を超えた危険な行為だ。 「ねえ四葉さん、もし私のために言っているのならやめてちょうだい」 紗耶香は二科の自分の能力を認めて悪夢から脱出するきっかけを与えてくれた深雪に深く感謝している。 だから恩人である彼女が危険な戦いに身を投じようとするのをとめようと震える声で必死に言葉を紡いだ。 「いいえ壬生先輩、これは貴女のためではありませんよ」 「え…?」 「これは報復です、四葉たる私の領域に手を出した者たちへの」 彼らは頭に冷水を浴びせられたような錯覚に陥った。 唐突に理解したのだ、四葉が何故禁忌と呼ばれるのかを。 敵と断じた者には容赦しない、そして彼らにはそうするだけの能力と権力があった。 しかし、一学生である深雪に下手をすれば命に関わる案件を任せるわけにもいかない。 十文字がそのことに苦言を呈するために口を開きかけたところで、彼の言葉は深雪本人に遮られた。 「ご安心ください会頭、私はご当主より『四葉最強の矛』を貸し与えていただいているのですよ」 「『四葉最強の矛』…?」 当然のように浮かんだ彼らの疑問に答えるように深雪はにっこりと美しい笑みを見せた。 答えになっていない。 深雪が指示するそぶりは見せていなかったのにいつの間にか用意されていた四葉家所有の車に乗り込み、ブランシュの日本支部のアジトへと突入する。 普通は門に閉ざされているであろうに、何も遮るものがないのが酷く不気味だった。 まるで消しゴムで消したかのように消失している印象をうける。 「…?あれは…」 「ああ、もう片付いたのですね」 運転手に指示して車をとめ、全員で降りるとそこにはこの場にいるはずのない人物が綺麗に腰を折って待機していた。 その人物がまとっているのは紛れもなく第一高校の男子制服。 「お待ちしておりました深雪様」 「た、達也!?」 「もしかして司波くん…?」 大声をだしたのはクラスメイトであるレオだったが、深雪以外のメンバーはみな一様に驚いていた。 達也と深雪、ともに優秀な成績で注目される人物ではあるが彼ら本人のつながりは友人とも呼べないただの知り合いでしかないというにんしきだったのだ。 そもそも十師族でもなくただの学生である達也がまるでこのアジトを殲滅したかのような状況ははっきり言って異常なのだ。 「顔をあげてください達也さん」 深雪の声がかかり、レオの大声にもエリカの訝しむ声にも全員の視線にも一切反応を返さなかった達也は頭をあげた。 その青い目には何の感情も乗っておらず、それが余計に常軌を逸した存在に思わせる。 「報告を」 「ブランシュ日本支部の制圧完了、リーダーの司一を捕縛したため他の構成員は不要かと思い消しました」 「そうですか。 ご苦労様でした」 淡々と交わされる会話。 友人などではなく上司と部下、あるいは主君と従者のような二人にメンバーの思考は止まったままだ。 しかし流石というべきか一番復活が早かったのは十文字。 「司波、お前は四葉の縁者なのか?」 「…」 十文字の言葉に達也は顔を向けただけで答えようとはしなかった。 いや、できなかったと言うべきか。 少し迷うような素振りを見せて視線を深雪に移す。 視線を向けられた深雪は不快感を示さずに達也に微笑みかける。 「十文字会頭、彼が我が四葉の誇る最高戦力『四葉最強の矛』です」 「なっ…」 驚くのも無理はないだろう、魔法力で劣っている二科生である達也が魔法師集団である十師族でも序列が高い四葉の戦力だというのだから。 しかもよりにもよって『四葉最強の矛』とは到底信じがたい。 ここでレオは唐突に思い出した。 それはつまり、 「四葉さん、あんた達也をモノ扱いしてんのかよ?!」 魔法師が兵器として作られた所以から非魔法師が魔法師をモノとして扱うことは確かにある。 しかし現時点で人工的に作られた魔法師は圧倒的に少ない。 調整体と呼ばれる魔法師の血を引いたレオには耐えがたい話だ。 そして何よりも達也はレオのクラスメイトで友達なのだ、友人に対するこの扱いは情に厚いレオの望むところではない。 だが当の本人である達也の顔を見たときに言葉を失った。 「…それの何がおかしいんだ?」 そう疑問をぶつけたのは達也だった。 感情が見られない無表情で首をわずかにかしげて、本当にわからないといった声色で言った。 「俺は四葉家現当主である四葉真夜様が有する兵器であり、今は次期当主の深雪様に貸与された存在だ。 貸し出されたものをモノ扱いするのは何も間違っていないと思うが」 論点がズレている上に自らを兵器だと称する達也にレオは何も言えなかった。 口数は少ないものの友人だと思って接してきたのに、言い表すことができない歪みを感じる。 本人がまったく疑問に思っていないのが余計に辛いのだ。 司波達也が四葉の保有する戦略級魔法兵器であり、『四葉最強の矛』なのです」 絶句するメンバーをよそに考え込む様子を見せていた十文字が質問をすると、あえて濁した表現で質問したのにも関わらず深雪ははっきりとした言葉で肯定した。 現時点で公式に認められている戦略級魔法師は全世界で13人、日本には十師族五輪家の五輪澪が該当する。 だが師族会議に参加する十師族の間にはある噂が流れており、当主代理として会議に参加する十文字もその噂を耳にしていた。 もちろん四葉家から正式な回答はなく、沖縄海戦に四葉家が関わったという情報も不確かなものでしかなかったため所詮噂と思っていたが。 まさか本当のことであったとは。 「四葉本家で個人的な旅行をしていたのですが、うっかり巻き込まれてしまいまして。 ご当主が殲滅を命じられたので達也さんはそれに従ったのです」 「…司波」 「事実です、自分は侵入した敵勢力を殲滅したのち戦略級魔法を以て敵艦隊を消滅させました」 つまるところ四葉真夜が自分にちょっかいをかけられたから達也に命じて敵を全滅させたのだ。 たかが魔法師一人の一存で国家の争いを終わらせた、これが恐怖以外の何であろうか。 じっとりと背中に流れる冷たい汗を感じながら十文字は努めて冷静に言葉を発した。 「…至急師族会議を執り行うよう進言しておく」 「そうですね、次の会議は私も参加させていただきます」 何でもないように返す深雪と機械のように感情が感じられない達也は驚くほどに今までの日常と変わらない。 変わらない態度こそが彼らの異常さを際立たせている。 これから荒れるであろう師族会議に参加しなければならない自分の立場にため息をついた十文字は話を聞いていたメンバーに口外しないよう言いつけ、その場は解散となったのだった。 自分が秘匿された存在であるというのは徹底的に兵器として四葉で育てられた彼も知っている。 四葉の最高機密と言っても差し支えない内容だったはずだ。 事実、沖縄海戦で放った魔法を四葉は秘匿してきたのだ、ついさっき深雪自身によって明らかになったが。 そんな達也の態度に深雪は微笑んだ。 仕方がないのだ、だって彼は教えられていないのだから。 徹底的ともいえる戦闘訓練と教育を彼に施した四葉家は、魔法兵器である彼に不必要な情緒を精神構造干渉魔法によって人工的な魔法演算領域に変えてしまった。 加えて今まで学校にも通わず四葉本家で真夜の戦力としてその力を使ってきた彼は情緒が著しく育っていない。 普通、人間が経験的に推察する他人の気持ちや考えていることが理解できない。 「では今日のところは帰りましょうか」 「はい」 車を回してきます、と歩いて行った達也を見ながら深雪は満面の笑みをこぼした。 その笑顔に狂気をにじませて。 知らないのなら一から教えればいい。 時間はたっぷりとあるのだから。 自分が正式に当主となれば達也の所有権は深雪に譲渡されることが決まっている。 まあそうなる頃には叔母の世界への復讐がてら国の一つや二つ消え去っているかもしれないが、そんなことは深雪にとってどうでもいいことだった。 自分が達也のストッパーとしての魔法のために作られたことを深雪は重々承知している、承知してはいるがこんなに幸福なことがあるだろうか。 自分の描く理想の未来に思いをはせて鼻歌でも歌いたい気分だ。 邪魔なんて入るはずもない、邪魔な存在は命じるだけで最強の矛の手によって一掃されるのだ。 存在ごとこの世から消えてなくなる。 四葉家に手を出したほうが悪い。 原作の人造魔法師実験から分岐して達也を真夜が占有して深夜は深雪に教育する時間もとれないまま亡くなった世界線。 四葉は自分たちを兵器として見すぎている、とか。 深雪の優等生の裏に隠された狂気みたいな二面性も入れたかったけど無理でした。 誰か供給してください。

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魔法科高校の劣等生で強さランキングを教えてください。

魔法 科 高校 の 劣等 生 最強

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