セシウム ボール。 セシウムボールとは?東京にも飛散か?成分や大きさ人体への影響も

放射能を正しく恐れる「セシウムボール」

セシウム ボール

【放射性粒子セシウムボール/福島原発事故で東京にも飛散/懸念される内部被ばく】 2018年04月20日 1523号 【放射性粒子セシウムボール/福島原発事故で東京にも飛散/懸念される内部被ばく】 福島原発事故で関東地方にも飛散したセシウムボールによる内部被ばくが懸念されている。 原子炉が爆発した際、放射能が配管等のガラス状の素材に包まれて飛散し、冷えたあとに球状の形態で固まったものといわれる。 粒子が小さいため空気中を浮遊し、呼吸を通して体内に取り込まれる。 水溶性のセシウムとは違い不溶性で、肺の奥にとどまり放射線を発し続ける。 ICRP(国際放射線防護委員会)の試算では、同じ量を肺に吸い込むと、被ばく線量は水溶性より不溶性が1歳児で180倍、成人で70倍ほど高くなることが報告されている。 水溶性は血液や体内に溶けて全身を巡り体外に排出されるが、不溶性は臓器の一部に付着するからだ。 不溶性の場合、生物学的半減期は当てはまらない。 一定範囲の細胞に放射線が当たり続けることで、ある範囲の複数の細胞への影響が問題視されている」(『ママレボ』2018年4月号)。 それでも人間の体には抵抗力があり、異変にはつながらないだろうという見方もあるが、「軽々に結論づける問題ではないので、今後しっかり見極めていく必要がある」(同上)と述べている。 3月31日都内で開かれた避難者団体主催の講演会で、元・京都大学工学研究科教務職員の河野益近さんは訴えた。 「事故直後の鼻血の原因はセシウムボールで説明がつく。 セシウムボールは重いものは気管支あたりに、軽いものは肺の奥に溜(た)まる。 含まれる放射性物質はセシウムだけではない。 付着した建築資材などの焼却や山火事、沈着した土壌からも風で巻き上がって空気中を浮遊する危険性は今でもある」。 呼吸によって肺に取り込んだ場合の影響を評価する方法が確立していない、としつつ「被ばくによる影響(セシウムボールによる影響を含む)は必ず誰かに現れる。 大半の人には現れないだろうが、被ばくした誰かに確率論的に現れる」と指摘した。 参加者の「マスクの効果はあるか」の質問に、「少ないが、着用するマスクにセシウムボールが付着していた例もあるので、つけたほうがいい」と答えた。 避難指示解除区域への帰還が強要されているが、高い空間線量による外部被ばくだけでなく、汚染された土壌、除染されていない山からも飛散するセシウムボールによる内部被ばくを問題にしなければならない。 関東地方も例外ではない。 Copyright Weekly MDS.

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福島原発事故で東京にも飛散 内部被曝を誘発する“謎の微小球体”

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茨城新聞が非常にいい記事を書きました。 「関東に放射性粒子飛来 福島第一事故当時に放出 内部被ばくの影響調査 日本保健物理学会」茨城新聞 2018年1月14日 関東に放射性粒子飛来 内部被ばくの影響調査 日本保健物理学会 茨城新聞 2018年1月14日 日 ・福島第1事故当時に放出 東京電力福島第1原発事故で大気中に放出された放射性物質の一部から、放射性セシウムがガラスと混ざり合った微小な球状の粒子が見つかった。 「セシウムボール」と呼ぱれ、水に溶けず環境中に長期間残存するのが特徴で、事故当時、東京など関東地方に飛来したことが確認された。 日本保健物理学会がこの粒子を吸い込んだ場合の内部被ばくの影響を調べている。 280キロ 東京理科大などの研究チームは2017年5月、千葉市で開かれた日本地球惑星科学連合の大会で関東に飛来したセシウムボールについて報告した。 チームは、各県に設置されていた大気粉じんの測定機器に注目。 放射性物質を含む雲が関東地方を通過した11年3月15日のフィルターからセシウムボールを検出した。 第1原発から280キロ離れた場所で見つかった粒子は、直径約1マイクロメートル。 スギ花粉の10分の1以下ほどの粒子に、0・3ベクレルのセシウムが含まれていた。 第1原発2、3号機のセシウムと特徴が似ているため、2号機か3号機に由来するとみられるが、形成過程は詳しく分かっていない。 2号機は同14日午後に炉心損傷が始まり、メルトダウンしたI~3号機の中で最も多い放射性物質を放出した。 微小なセシウムボールは風に乗り、同15日午前から午後にかけて関東を通過したとみられる。 数百ベクレルの放射性物質を含み、特徴から1号機由来とみられる。 専門家は「Bタイプ」と呼び分けた。 分析した日本原子力研究開発機構の佐藤志彦さん(放射化学)は「原発のさまざまな場所で使われている断熱材の 成分と粒子の主成分がうり二つだ」と話す。 1号機は同11日午後に炉心損傷が始まった。 ガス状のセシウムが断熱材に吸着された後に熱によって溶け、同12日午後の水素爆発で北北西方向に飛散したとみられる。 東北大の福本学名誉教授 (放射線病理学)は「原子炉建屋などの解体作業中に高濃度のセシウムボールが飛散する可能性が高く、廃炉作業で は防護対策が必要だ」と警鐘を鳴らす。 東北大はセシウムボールが人の細胞に与える影響を調べた。 培養している細胞のそばにBタイプの粒子を置くと、細胞の増殖が放射線の影響で遅くなった。 東北大の鈴木正敏助教(放射線生物学)は「至近距離だと細胞死が起こる可能性がある。 生存することができる細胞でも遅れて突然変異などが起こるか調べる必要がある」と話した。 初発見はつくぱ 後に広域で報告 風に乗り拡散か 放射性物質のセシウムを含む微粒子「セシウムボール」は、東京電力福島第1原発から約170キロ離れた つくぱ所内で初めて見つかった。 その後、同市て見つかったものよりもやや小さいセシウムボールが関東地方の広域で相次いで報告された。 小さい粒子は風に乗って遠くに飛散した可能性かおる。 セシウムを体内に取り込んだ場合、代謝によって少しずつ体外に排出されるが、セシウムボールは水に溶けないため、1部が肺などに長期間とどまる懸念があるという。 *** *** *** しかし、この「セシウム・ボール」は、NHKを中心とする、日本政府の国家を挙げたデマ・キャンペーンで、本来はプルトニウムを中心とする、「ホット・パーティクル」(高放射能微粒子)と呼ぶべきです。 2014年の足立光司氏らの研究から。 このたった、2. 6マイクロメートルの粒子に、セシウム134が3. 06ベクレル、セシウム137が3. 04ベクレル、含まれていた、というのです。 しかし、これは本当に「セシウム・ボール」なのでしょうか。 詐欺です。 資料:福島第一原子力発電所1~3 号機の炉心・格納容器の状態の推定と未解明問題に関する検討第3回進捗報告 東京電力 2015年5月20日 NHKなど、たびたび、ガラスの成分が主である、不溶性の放射性微粒子「セシウム・ボール」を紹介していますが、これは間違いです。 セシウムの質量はどれくらいなのか?足立光司氏らの研究グループが研究した「セシウム・ボール」など、微粒子の質量のたった5. では、残りの94. 3 東京理科大学の中井泉教授らがSpring8を使って、この足立光司らの研究した「セシウム・ボール」を構成している元素を分析したところ、中心部分をはじめウランがあることを見つけています。 資料:Detection of Uranium and Chemical State Analysis 中井泉ほか 2014 American Chemical Society つまり、これは「セシウム・ボール」などではなく、ウランやプルトニウムを中心とする高放射性微粒子、「ホット・パーティクル」です。 また、山口紀子氏(農業環境科学研究所)らの研究によれば、福島のスギの葉から採取された放射能微粒子の元素分析では、ジルコニウム(Zr)が検出されています。 ジルコニウム(Zr)とは言うまでもなく、核燃料棒の被覆管を作る金属です。 資料:Supporting Infomation Emission of spherical cesium-bearing particles from an early stage of the Fukushima nuclear accident 死の灰の中にウランが含まれているのはもちろんのこと。 さらに、ウランよりももっと多いのがプルトニウムです。 宮城県が女川原発3号機でMOX燃料を使用させるための検討会で使った資料です。 東京電力 福島第一原発3号機にはMOX燃料が32体使われていました。 MOX燃料の場合、ウラン燃料よりも「死の灰」にプルトニウムが含まれる割合はさらに高くなります。 ウランがこの「セシウム・ボール」の中にあるのなら、プルトニウムがあると考えるべきです。 これは「セシウム・ボール」ではなく、プルトニウムを含む「ホット・パーティクル」であり、肺の奥の肺胞に入った場合、60年後にも肺がんを引き起こす可能性がある、ということです。 七条和子助教らは、爆心地から0・5~1キロの距離で被爆、急性症状で1945年末までに亡くなった20代~70代の被爆者7人の解剖標本を約3年間にわたり研究。 放射性物質が分解されるときに出るアルファ線が、被爆者の肺や腎臓、骨などの細胞核付近から放出され、黒い線を描いている様子の撮影に成功した。 アルファ線の跡の長さなどから、長崎原爆に使われたプルトニウム特有のアルファ線とほぼ確認された。 被爆から60年以上たった今年、初めてとらえられました。 (長崎大提供).

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原発は事故を起こさない。 東日本大震災の発生以前には、そんな安全神話が信じられていた。 しかし2011年3月11日に事故は起き、放射性物質が東日本の広範な地域に飛散した。 福島第一原発事故から8年がたついま、飛散した放射性物質は「たいしたことはない」「健康影響はない」とされているが、はたして本当だろうか。 原発事故後、新しく発見された「セシウムボール」という放射能汚染物質がある。 セシウムが含まれた未知の微粒子で、'17年にNHK「クローズアップ現代」で取り上げられ、話題になった。 いったいどういうものなのか。 研究者に話を聞いた。 東京も通過した『セシウムボール』 '13年、気象研究所の研究チームのひとりである足立光司氏が発表したセシウムボール。 水に溶けない性質を持ち、放射性セシウムを含み、放射線を多く出す微粒子だ。 過去に研究のない「未知の領域」として、多くの学者が研究を進めている。 その1人、九州大学の宇都宮聡准教授(理学博士)は、米国、英国、フランスと国内の学者との共同研究チームを組み、6本の論文を発表した。 宇都宮氏は、アメリカ・ミシガン大学の原子力工学科で放射性物質や原子力の専門知識を学んだ経歴を持つ。 原発事故が起き、その知識が役に立つのではないかと考え、研究に着手。 '16年に最初の論文を発表する。 宇都宮氏が率いる研究グループは、福島第一原発から230キロ離れた東京都内の大気エアフィルターからセシウムボールを見つけた。 東京都では'11年3月15日午前10〜11時に放射能のピークが観測されている。 その同時刻のエアフィルターを分析したのが左下の写真だ。 黒い粒は放射性物質の存在を示しているが、その約9割がセシウムボールであると判明している。 このセシウムボールの構造分析も実施。 すると、原発事故で溶けた核燃料がコンクリートと反応してできたこともわかった。 核燃料は原子炉の圧力容器を突き抜け、格納容器の底のコンクリート部分に溶け落ちて固まった。 これは「燃料デブリ」と呼ばれ、廃炉作業を進めるうえで大きな問題になっている物質だ。 セシウムボールは、まれに燃料デブリの小さな破片を取り込みながら、周りの環境に飛んでいくと考えられる。 それを裏づける研究もある。 「圧力容器が破損したケースの実験によれば、溶けた燃料とコンクリートが反応したときにセシウムボールと似たような微粒子ができることが報告されている」(宇都宮氏) さらに二次イオン質量分析という手法で詳細に分析を行ったところ、放射性物質の含有比率や、原発の何号機から放出されたセシウムボールなのかなどもわかってきた。 いったい何が問題なのか? セシウムボールの大きさは、0・5〜数ミクロン。 例えば、PM2・5の「2・5」は、2・5ミクロン以下のことで、小さいために人間の肺の奥にまで到達しやすいとされ、問題になっている。 つまり、セシウムボールも、呼吸により体内に取り込まれる可能性がある大きさだ。 宇都宮氏による東京の大気エアフィルターの分析では、1立方メートルあたり129個のセシウムボールが含まれていた。 別の研究では、事故当時、東京23区にはまんべんなく放射性物質が降りそそいだとされている。 さらに呼吸によって体内に取り込んだ場合、ピーク時には1時間あたり17個ほど吸い込む可能性があった。 そのうちの20〜40%(数個)が体内に沈着すると考えられる。 肺に沈着した場合、セシウムボールが体内で溶けるまでにかかる時間は、2ミクロンの大きさで35年以上かかり、条件によってはもっと長い期間になると推定している。 加えて、セシウムボールの内部には原発事故由来のウラン酸化物(核燃料成分と同じ物質)が含まれていることも明らかになっている。 原発から数キロ地点の土壌から発見されたもので、ウランの構造や構成物の比率などを分析し、このウランが原子炉から出たものであると突き止めている。 「燃料デブリは、ウラン酸化物が主な成分であるだけではなく、構造物や有害な核分裂生成物など、いろいろなものを含んだ放射性のゴミです」(宇都宮氏) 原発事故時に放出されたウランの量から考えると、セシウムボールに含まれていたとしても極めて微量だ。 さらにアルファ粒子というセシウムとは異なる種類の放射線が出ている。 ウランの人体への健康影響は古くからの研究データがあり、今回のウランの濃度では重大な健康影響は出ないとされている。 その一方で、溶けた高温の核燃料がコンクリートと反応してセシウムボールができたときに、空気中の浮遊物を取り込んでいるとすれば、さまざまな物質が含まれていてもおかしくはない。 原子炉核燃料の被覆材であるジルコニウムとウランの混合酸化物も発見され、核燃料の被覆管が溶け混ざったものであることもわかっている。 実際、セシウムボールには、セシウムやウラン以外の重要な放射性物質が含まれている可能性もあるという。 宇都宮氏らは研究を進め、「未知の領域」に踏み込み、知見を積み重ねている。 「この研究は、燃料デブリのカケラが環境中に放出されてしまったことを伝える一方、廃炉作業で困難とされる燃料デブリの取り出しに向けて、知らなければならないデブリの性質の一部を明らかにすることができるはずです。 取り出し作業を安全に行うための手がかりになってほしい」(宇都宮氏) 科学者たちは、いまなお、セシウムボールの研究をさまざまな角度から続けているのだ。 懸念される内部被ばくへの影響 過去のデータからは、放射性セシウムが体内に取り込まれたとき、その量が体外に排出されて半分に減少するまでの期間は乳児で9日、50歳で90日とされてきた。 しかし、それは水溶性であることが前提にある。 '17年3月、原発事故の内部被ばくへの影響に関するシンポジウムが開かれた。 そこで、セシウムボールによる内部被ばくの影響について、学者が発表を行っている。 日本原子力研究開発機構の佐藤達彦氏は、局所被ばくの可能性も示唆しながら「従来の被ばくと応答(影響)は異なる可能性がある」と発表。 放射線医学総合研究所の松本雅紀氏も「従来の可能性を仮定した吸入による被ばく線量評価と異なる可能性」を前提に、シミュレーションや生体内挙動モデルを検討。 両者とも過去の知見が適用できない認識は共通している。 また、大分県立看護科学大学・国際放射線防護委員会(ICRP)の甲斐倫明氏も前出の番組の中で「内部被ばくの影響は見直していく必要がある」と話している。 核や原子力を推進する組織の学者たちが、セシウムボールの影響については、これまでの知見を適用できないとする慎重論を述べているのだ。 数々の原発訴訟に関わる井戸謙一弁護士は、このセシウムボールの健康影響を特に懸念している。 「リスクがはっきりしないのであれば、そのような環境を避けるのが最良の対策です。 それができなくても、マスクなどの対策はしてほしい。 でも、いまの日本は、マスクで防護を行うだけでも攻撃される可能性がある」 事故直後から、被ばくを恐れると、特に国の避難指示のなかった地域では「過剰反応だ」と叩かれる風潮もあった。 被ばくに関しては「いちばんのリスクはストレス」(元原子力規制委員長・田中俊一氏)との発言があるなど、実際の健康影響は否定されがちで、自己防衛すら「風評被害」と責められる空気もある。 「広島・長崎の原爆症認定訴訟でも、ニュアンスはさまざまあるが、内部被ばくを考慮しないのは適切ではないという内容の判決も出てきています」(井戸氏) 国際的にみても、核開発当時から、内部被ばくの軽視は問題にされてきた。 「そこをはっきりさせてしまうと、核開発は非人道的なものと評価され、続けられないのでしょう。 日本はその問題に正面から向き合い、考えなくてはならないと思います」(井戸氏) 原発事故後、安倍政権は原発に反対する多くの世論をよそに、大飯、高浜、玄海、川内、伊方など、国内の原発を次々と再稼働させてきた。 また同時に、海外に向けては原発輸出を進めてきたが、米国、英国、台湾、ベトナム、リトアニアなどで輸出はすべて失敗した。 世界が脱原発に舵を切る中、電気事業連合会の会長に新たに就任した関西電力の岩根茂樹氏は今年6月、「原発新増設」に言及。 日立製作所の株主総会では、社長の東原敏昭氏が、「引き続き(原発を)推進していく覚悟だ」と強気な構えを見せる。 福島第一原発事故で生まれたセシウムボールという「未知の領域」である課題を抱え、事故被害者や住民の健康を軽視したまま、日本はどこへ行くのか。 福島第一原発事故で引き起こされたさまざまな問題や、その被害者を精力的に取材している。 近著に『その後の福島 原発事故後を生きる人々』(人文書院) 外部サイト.

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