殺戮 の ダンジョン マスター。 第4話 戦うダンジョン・マスター

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殺戮 の ダンジョン マスター

折角なので、鑑定とやらを自分に使ってみる。 するとこんな結果が出てきた。 __________________________ 個体名:クワバラ・シロウ 種族:ダンジョン・マスター 年齢:0 存在レベル:11 スキル:【創造】【ダンジョン管理】【鑑定】【成長】【剣術】 __________________________ 攻撃力や防御力などRPGのようなステータスはなかった。 考えたら攻撃力や防御力なんてものは、その時の条件次第で変わるのにどうやって数値化するんだって話である。 種族はダンジョン・マスター。 年齢が0になっているのも、人間から生まれ変わったと考えれば納得できる。 存在レベルというのは、生き物としての位であるらしい。 話によると、微生物の存在レベルは1、虫などは2~3。 人間は10のようだ。 俺も最初は10であったのだろうが、つい先ほどオークを殺したので11になっている。 「ダンジョン・マスターは存在レベルの上がりやすい種族だから、マスターが積極的に存在レベルを上げようとしているのも間違ってはいないね」 「この……スキル【剣術】ってのは何だ?」 「ダンジョン・マスターは技能や能力を習得するのに長けているんだ。 たとえば、マスターが【剣術】スキルを得たみたいにね。 普通の人間がそのスキルを得ようとすれば、数年の鍛錬は必要になるよ」 なるほど。 ダンジョン・マスターはなかなかにインチキな種族らしい。 「となれば、下手なモンスターを召喚するより、俺を強化した方がいいな」 「うん……うん?」 さっき倒したゴブリンのCPを使って鎧を創る。 鋼鉄の鎧にはポイントが足らなかったので、要所だけを守る簡単な革鎧を注文した。 それを着込めば、【剣術】スキルも相まって先ほどのゴブリン三匹程度なら正面きって戦えそうだ。 「そういえば腹が減ったな」 「ダンジョン・マスターも生き物だからね」 「食い物を創造するか……調理済みのものはないのか。 そりゃそうだよな。 とはいえキッチンなんかないし……」 仕方がないので、樽一杯の果物(20CP)を創造する。 青い斑点の入った林檎みたいな果物だ。 かじってみると林檎の味がしたので、もうこれは林檎で良いだろう。 林檎うめぇ。 「だがいちいち食い物を創造していてはCPの消費がバカにならないな。 モンスターを召喚すれば、そいつらにも飯を食わせないとならんし……」 「召喚したモンスターに食べ物を採って来させたら?」 「でも領域から出られないんだろう?」 「いや、ダンジョンから出られないのはマスターとコアのぼくだけだよ」 じゃあ次モンスターを呼び出した時は、そいつに食料を採って来てもらおう。 そう考えながら林檎をかじる。 『侵入者六名』 俺の把握能力がそう告げる。 領域内に、六匹のゴブリンがやって来ていた。 おそらく、さっきのゴブリンたちの仲間だろう。 いつまで経っても帰ってこないので様子を見に来たと言うところか。 仲間思いで良いゴブリンたちじゃないか、俺の糧になってもらおう。 存在レベルを上げるために今回は罠を使わず、俺が直接迎え撃つ。 すなわち地上部分で戦闘を行うのだ。 「はーははははは!死ねェ!」 いきなり地下から現れた俺に、ゴブリンたちは動揺していた。 隙あり! 剣術スキルによって。 俺の体は導かれるに動く。 剣先が吸い込まれるようにして、ゴブリンの喉元に命中する。 緑色の血を吹き散らして倒れた。 「弱いなオイ!」 突き動かされるようにして剣を振るえば、ゴブリンの腕やら足やらが飛んでいく。 まさに無双している気分だった。 生き物を殺すことへの嫌悪感や罪悪感はどこへやら。 殺戮を楽しむ俺が、そこにはいた。 人間からダンジョン・マスターに生まれ変わったことで、心までもが作り変えられたのだろうか。 何か大事なものを置いてきてしまったような気分。 そんな感覚も、剣を振ってゴブリンを虐殺する快感によってかき消される。 これがダンジョン・マスターとしての本能だと気づいた。 侵入者を誘い込み、殺し、ダンジョンを育てる。 それが、 ダンジョン・マスター ( おれ )の欲望だ。 「はぁ、終わった」 六匹のゴブリンを倒すのに三分もかからなかった。 【剣術】スキルは凄まじい。 相手が弱すぎたせいか、存在レベルが上がらなかったのは残念だ。 ダンジョンに戻って考える。 「ダメだ、ゴブリンをちまちま狩ってても、CPは全然が貯まらない。 もっと、獲物を呼び込まないと」 「一理あるね。 でもどうするの?マスター」 「さっき手に入れたCPを使ってゴブリンを召喚しよう。 そいつらを地上で騒がせれば、誘われたモンスターがやって来るだろう」 「あ、じゃあ、食料調達用のモンスターも召喚しようよ」 ということで、早速五体のゴブリンを召喚する。 三体には肉(最初に倒したオーク)を与え、地上で食事をさせることにした。 「いいか、血の滴る肉を周りに見せ付けるようにして食うんだ」 「「「ギギャッ!(分かりました)」」」 「お前らニ匹は食料調達だ。 食えるものを持ってこい!」 「「ギャギャッ(了解です)!」」 「うむ、行け!」 ゴブリンたちは意気揚々とダンジョンの外に駆け出して行った。 揃ってブサイクなツラをした奴らだが、ああまで従順だと可愛く見えてくるものだ。 あいつらのようの巣穴でも創ってやろうか。 ゴブリンたちの成果を待ちつつ、俺は創造した藁ベッド(80CP)に寝転がって昼寝と洒落込むことにした。

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殺戮のダンジョンマスター籠城記 ~ヒッキー美少女、ダンジョンマスターになってしまったので、引きこもり道を極める~

殺戮 の ダンジョン マスター

「すごい! すごいです! すごいですよ! マスター!」 手に持ったキーファがにぎやかだ。 両手でさっきのグラフを持ちながら、画面の中でぴょんぴょん跳ねる。 「見てください、このマナポイント! すごいですよ! うなぎのぼりですよ!」 グラフをちらりと見てみれば、さっきのイノシシほどではないが、順調に保有量の山ができている。 「正解で良かったよ」 オレは手に持った容器の中身をぶちまけながら、うんざりとした気持ちでいった。 中身を食らった犠牲者は、その毒性にのたうち回りながら息絶えていく。 オレは今まさに大量殺戮の真っ最中だ。 本来そこまで大喜びするようなものじゃない。 実際、その結果は惨憺たるものだった。 「…まあ、もともとやってた作業だとはいえ、こうやって数字で見せられると、なかなかくるものがあるな」 「何言ってるんです! マナポイントガッポガッポですよ! 今日だけで、半月分は集められそうです」 「まさかここまであるとは思わなかったがな」 グラフはオレがこの作業を始めてから、急激な角度で上昇している。 すでに7239ポイント。 一日480ポイント使っても少しの間は安泰だ。 オレは一通り作業を終えると、次の狩場へと向かう。 オレの足元では、犠牲者たちがのたうち回っている。 黒い鎧を着て忠実に働くだけだった彼らは、今まさにその生命を終わらそうとしている。 「…すまんな」 いつものように、オレは犠牲者たちに小さく謝罪する。 だが、これは必要なことだ。 そうでないと、畑を荒らされてしまう。 次の狩場を見つけると、オレはまたしゃがみ込み、手元の容器をぶちまける。 すぐに戦士たちが出てきてオレに牙を向けようとするが、容器から流れる水流で蹂躙される。 そして、その毒性に蝕まれて命を落とす。 いつ見ても効果があるな。 オレは手元の容器を振って中身を確かめる。 また買いに行かないといけない。 オレの手元の黄色い容器には『アリコロス』と、ファンシーな文字で書かれていた。 この地球上で、もっとも命を奪う職業はなにか? この質問には色々な答えがあるだろう。 戦争屋は銃で人を殺し、テロリストは爆弾で惨事を起こす。 だが、単純に命、というものであれば、話は変わる。 農家は、その答えの一つだ。 農家は地球上で最も生物を殺す職業の一つだという話がある。 あとはそれに漁師と牧場家が並ぶ。 畑を作るために森の生物を追いやり、耕すために地中の生物のすみかを潰し、畑を守るために農薬を撒き散らす。 それが農家だ。 人の命を奪うつもりはないなど言っても、生きようとすれば他の生命をいただかないといけない。 実際、オレもここの畑作業で普通にやっていることだ。 それがまさかここまで効果があるとは思わなかったが。 オレがやっているのは、アリの駆除作業だ。 6月にもなるとアリがわく。 アリはアブラムシの世話係だ。 彼らは茎にたかったアブラムシの世話をする。 その分泌液が目当てらしい。 アブラムシはあらゆる野菜の天敵だ。 どこからともなくやってきて、好き勝手に野菜を食い荒らす。 アリ自体はさつまいもには悪さしないのだが、前に一度アブラムシにやられてから念のためにアリ駆除もやるようになったのだ。 夏前の今の時期、今日も畑の少し離れた藪を探せば、また巣を作っていた。 そこに『アリコロス』をぶちまける。 オレは有機栽培とか、そういうものを信奉していない。 もちろん薬品漬けにするつもりもないが、適度な農薬は防除には必要だと思っている。 なにせオレのさつまいもは売り物なのだ。 下手なものにしてしまうわけにはいかない。 よく有機栽培こそ至高みたいなことをいう奴がいるが、あんな手間ばかりかかるものできるか。 ただでさえも野菜は輸入品に押されて安いのだ。 とてもじゃないがコスパが確保できない。 前に畑のことを同僚に話したときに無農薬栽培をしつこく勧められた時は、ぶん殴ってやろうかと思った。 おまえそのためだけにどれくらい労力がかかると思ってる。 虫にも被害がなくていいじゃないかって? お前が虫食いキャベツがサラダから出たとき、店にクレームを付けたのをオレは知っているぞ。 虫食い野菜は嫌われる。 襲ってくる虫たちは農業の脅威だ。 つまり、このアリたちは敵なのだ。 オレはまた容赦なく、『アリコロス』をぶちまけた。 「よーし! これで半月分はたまりましたよー!」 一通りいつものルートで畑の周りで敵対者に対する『虐殺』を終えると、オレは休憩のために例の岩に戻った。 その『虐殺』の成果はなかなかのものだ。 「アリ一、二匹で、1ポイントか」 水分補給のために新しいお茶を取り出して飲む。 成果はキーファに表示されている。 集計 15739ポイント。 それが『アリコロス』を8つの巣にぶちまけた成果だった。 マナの収穫自体は思っていた以上に簡単だった。 まず、『領域』を設定する。 この領域というのが、マナ収穫のためのスポンジだ。 これを設定することで、この場所はマナを吸収する、と設定できる。 あとはその範囲内で生物を殺すだけだ。 オレがやったことは単純だ。 アリの巣穴を中心に5ポイントで最低限の領域を設定し、そこに『アリコロス』をぶちまける。 たったそれだけの動作だ。 だがおそらく奪った命だけなら、今日だけで数万の大量殺戮の完遂だ。 『命を奪う』。 その命題は完璧にこなされていた。 命の定義が何かは知らないが、アリ一匹も命には違いない。 『一寸の虫にも五分の魂』なんていうが、まさかこんな実感をするとは思わなかった。 「とりあえず、当面のマナ量は確保だな」 「はい! これでダンジョン運用のための資金確保です!」 大金? を手に入れたキーファは大はしゃぎだ。 やっぱりダンジョンコアはダンジョンを作りたいんだろうか? さっきからやたら殺意の高いトラップをスクロールして、これが良い、あれが良いと提案してくる。 だが、オレはそれに水をささなければならない。 「申し訳ないが、キーファ。 おそらくオレはダンジョンは作らない」 「…え?」 オレの言葉に、絶望したように崩れ落ちる。 「な、なぜですか?」 「いや、だからオレは人殺す気はないんだって」 「え、でもさっき運営するって…」 「うん、確かに運営はするよ。 運営は。 ただ、ダンジョンはなしだ」 オレはたしかにそう言ったが、おそらくイメージの隔たりがある。 いや、本当に申し訳ない。 ただ理由もしっかりあるのだ。 「いや、お前のシステムが優秀すぎて、正直、その必要がないんだ」 キーファはダンジョンコアだという。 オレの少ない知識において、ダンジョンコアとは基本的にダンジョンの奥に鎮座しているものだ。 それを壊すとダンジョンは崩壊する、らしい。 前にテレビで特集をしていた。 だが、キーファのそれは全く違う。 オレは照れてまた奇妙な踊りを踊り始めたキーファに言う。 「そもそもお前、動けるだろう?」 「はい」 「そして、お前は、あー、画面? カメラ? で写したところをダンジョンだって設定できるだろ?」 「はい」 「それって、わざわざ作る必要ないだろ?」 「え?」 照れていたのに、今度はショックを受けたように身をこわばらせる。 顔もないのに、表情豊かな大根だ。 キーファがおずおずという。 「で、ですが…、ダンジョンを構えてこそのダンジョンマスターですよ…」 「まあ、正直、今必要なのが当面の寿命確保だからな。 まずはそこからだ」 今のポイントでも一月分しかない。 アリの巣駆除である程度は儲かったが、それだけだと全く足りないのだ。 だがアリの巣駆除だって必要以上にやるのはきつい。 いちいち探して設定してなんてやるのも大変だし、変にやれば生態系に影響が出る。 「やっぱり、そこはダンジョンで…」 「いや、実は方法はあるんだよ。 ちょっと困ったことをしないといけないけど」 そう言いながら、オレはキーファの画面をスクロールして、目的のものを探し出す。 『これ』を出して、すぐに移動しないといけない。

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殺戮兵器再び

殺戮 の ダンジョン マスター

・ドラゴンステーキげっとだぜ! ちなみに初回プレイの時は、「えっ?たったこれだけ!?」ってガッカリした。 つーかカオスの逆襲を先にプレイしてると、ことあるごとにガッカリさせられっぱなしなのが難点だわ。 カオスの逆襲でレッドドラゴンの巣といえば、身の毛もよだつ恐怖の代名詞だった。 これより強力なレッドドラゴンが5、6匹徒党を組んで、当たれば半分もってかれるファイアーボールがそこらじゅうを飛びまくってる中を掻い潜りながら、他のドラゴンの群れに襲われないよう気をつけつつ1匹の背後を各個撃破するという地獄のような展開が待ち受けていたものだった。 それに比べたら、こんなもん春の日差しのようにやわらかで心地よすぎて眠たくなってしまう。 もう2、3匹、多頭飼いしてくれてたほうが嬉しかった。 ・エンディング。 総プレイ時間、約30時間ぐらい。 一人旅だし、チャチャっと急げば10時間以内でクリアできる内容。 時間がかかったのはだらだらとプレイしていたせい。 どうでもいいアイテム拾いにいったり、基地を食料庫化したりとか。 つーかダンマスはそういう気分を味わうゲームなんだから、早解きとかそれこそ無意味。 あと久々にプレイして気づいたけど、橋頭堡に基地を確保してからのB9F以降、どくろの鍵で開放できる各階のバイパス通路が秀逸な出来だった。 次の階への下り階段そばにあるから、各界の攻略を終えて、ちょうど一旦基地に戻りたい時にありがたい存在だった。 基地からすぐ元の場所に引き返せるのも便利だった。 最下層までバイパスが通っていて、恐ろしく周り勝手がいい。 雰囲気ゲーとしては、これ以上ないぐらい素晴らしいダンジョンRPGだけど、やはりヌルすぎるのが難点かな。 この手のゲームの入門者向けといった内容で、中級者以上には歯ごたえが無さ過ぎて、逆に腹が減ってしまうみたいな感覚。 もっと腹にたまるモン食わせろ!みたいな。 しかし、これだけ面白い作品なのに、RTCとかのクローン系をのぞいたら、ほとんど公式には発売してないってのが残念すぎる。 無印、カオス、2、セロンズ、ネクサスの5つだけだもんな。 とても面白いけど全然食い足りない。 もっとやらせろ!って感じ。 それが無印ダンマスです。 2020年• 07月• 08月• 09月• 10月• 11月• 12月 2019年• 2018年• 2017年• 2016年• 2015年• 2014年• 2013年• 2012年• 2011年• 2010年• 2009年• 2008年• 2007年• 01月• 02月•

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