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包帯奇譚 (68)ふたご霊と同質の呪い

ふたご 霊

どうも、かんごるーです。 今回は関西のテレビ局、MBS本社ビルにやって来ました! いよいよかんごるーさんもテレビデビュー?!…ではなく、現在、大阪で絶賛開催中のお化け屋敷「ふたご霊」を体験してきました。 このお化け屋敷、体験者がどれくらい怖がったかというのが分かるんですって! バイタルデータでわかる「ビビリ度」って? 緊張したり驚いたりすると、脈やなどが早くなるなど、サインに影響することは、ナースの皆さんならご存知ですよね? そのバイタルサインの変化を利用して、どれくらい怖かったかを「ビビリ度」として数値化されるという、ちょっと変わったお化け屋敷がこの「ふたご霊」です。 このお化け屋敷では、体験者は専用の腕輪を装着して回ります。 そのリストバンドのセンサーが「どれくらいのだったか」「こわごわ歩いていたか」「早足で逃げようとしていたか」などのバイタルデータを取得し、それらのデータを独自のアルゴリズムで解析して「ビビリ度」として表示されるんです。 実際に自分がどれくらい怖がっているかが数値として見えるなんて、面白いですよね。 でも、どれくらい正確に怖さが反映されるのかはちょっとギモン…というわけで、かんごるーさん、調査してきました! いざ、体験! 調査にはやっぱり実際に体験してみないと…ということで、まずは受付でセンサー付きの腕輪を受け取ります。 かんごるーさんの手には腕輪はちょっと大きかったので、総頸で測るべく、首にはめてみました。 ぴったり! この腕輪(首輪)の裏側にあるセンサーで脈拍や歩く速度などのバイタルデータを測るみたいです。 腕輪 (首輪) を装着したら、係のおねーさんに、禁止事項とこの「ふたご霊」のストーリー、そしてミッションの説明を受けます。 ミッションは、手作り感満載のボードでおねーさんが分かりやすく解説してくれます。 そう! このお化け屋敷は、単にお化け屋敷の中を歩くだけではなく、与えられたミッションをクリアせねばならないのです! 「ふたご霊」は、ひとえとふたえというふたごの女子高校生が主人公です。 2人が大切にしていた、2つの人形を半分ずつ合わせた人形が、とある理由によりばらばらになってしまいます。 かんごるーさんに与えられたミッションは、ばらばらになったこの人形を一緒にして、2人の魂を一つにすること。 …うううう。 できるかなあ。 怖いよう。 いつまでも入口の前にいてもしょうがないので、いざ! 勇気を出してドアを開けてみた! 中は暗いです(当然だけど)。 暗闇を進みながら、最初におねーさんから聞いたミッションのほかにも所々でちょっとした指示があるので、それをクリアしていかなければなりません。 そのたびにドキドキ…。 人形はブキミだし…。 ミッション。 ばった、かんごるーさん。 時間にしたらだいたい10分くらいですが、体感時間はもっと長かったような、短かったような…。 無事にお化け屋敷を脱出したら、受付スタッフさんがレシートをくれました。 このレシートに記載されたURLもしくはQRコードにアクセスすると、「ビビリ度診断結果」を見ることができます。 ちなみにかんごるーさんのは… 95ビビリでした! 「震えでタップダンス級」。 ううう。 ちょっと恥ずかしい。 ほかにも「初対面のチワワ級」なんてのもあります。 このネーミングはちょっと笑えて、怖さもちょっとやわらぎます。 ビビリ度以外にも、「」や「怯え」「平静」、「硬直」、「驚愕」といったものが数値化されていて、さらにお化け屋敷を体験したことによる消費カロリーまでも教えてくれちゃいます。 実際にお化けが出たところでの脈の上がり方とか、歩く速度、びっくりしすぎて動きが止まった…などがそれぞれの数値に反映されているようです。 友達同士で来て見せ合うと盛り上がること間違いなしですね! ちなみに、お化け屋敷の中にカメラが設置されていて、自分たちがお化け屋敷で驚いている動画も見ることができます。 この動画はYou Tubeにアップされますが、基本的に見ることができるのはレシートを持っている本人のみ。 ただ、友達にURLを教えたりSNSに上げることもできるので、友達と共有することもできます(ただし、映像の公開期間は7日間です)。 この「ビビリ度」を見れば、「怖いのが苦手」という人よりも、「全然怖くないよ!」という人のほうが怖がっていたり、まったく叫ばなくても「硬直」の数値が異常に高かったり…なんてこともあるかもしれません。 ぜひ、皆さんもお友達と体験してみてください! 毎日の厳しい暑さもかなりひんや~りすることまちがいなしです! ちなみに、期間中ふたごの方は無料だそうです! え? 調査の結果? うーん。 悔しいけど、正確かも?!.

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ビビり度が詳細に判明!? 梅田お化け屋敷「ふたご霊」|ウォーカープラス

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この話を読む前に、、、を読んでおくと参考になります。 たしかこの日は、帰りのバス停で待っている間に、周りの子たちに 「」と聞いた。 教育実習生がトイレから出てきたのは何となく知っていたが、その後どこに行ったのかわからなかったのだ。 「ああ、あいつ?なんだか『大家さんと一緒に、急に仕立て屋に行かなくちゃならなくなった』だとかで早退したよ。 」 とのこと。 よって、バスにタムラが同乗していたことに私は驚いていた。 なぜなら、彼は普段からをしており、競技の練習先の更衣室にまで立つぐらい実習生にべったりだったからだ。 まあ、警備員なんてしなくても、彼には別の仕事があるに違いなかった。 彼はこの間に座っていた席が、お気に入りのようで、車体真ん中の入り口から入ると、すぐ横の席に陣取っているのだ。 そこだと、ちょうど後部の座席の連なりからも見えやすいし、彼のすぐ周りには人が立つ。 私はまたしても彼から遠い席が空いているのを見計らって、そこに座っていた。 彼が周りの人間を自分の周りに引き込んでしまう。 何人かは立ち上がってまで彼の話を聞こうとしていたりするので、彼と離れた席になら、空きがあるのだ。 これはよいこと。 いい加減になると、私はそこに良さを見出していた。 その日、タムラはちょっと不穏な話をしていた。 「ああ、俺さあ、ここ4ヶ月ぐらいで車に80回ほど轢かれそうになっちゃっているのよ。 」 えっ。 私は思わずタムラの方に体を向けた。 ここから先は、どうせ胡散臭い配送員のしていた話。 「ちょっとした茶番かもしれないよ?」ぐらいの気分で聞くことにした。 わけは話さなかったが、彼はとても車にぶつかられそうになったという。 行く所、行く所、暴走車に出くわすようになったとかで、おかげで、 「ひき逃げ犯を沢山捕まえられたから、お手柄だったんだぞ」 と、ちょっと自慢気に話していた。 彼は、「最近あまりバスに乗っていなかった」そうだ。 ただでさえ、この町のひき逃げ犯を次々捕まえていた彼は、ここから100キロほど離れた市町村に数日間、出張に出ていたのだという。 私はそのことに言われるまで気が付かなかったし、気にも止めていなかった。 ちょうどその時期、晴れていたこともあって、自転車通学をしていたからだ。 後で聞いたことによると、ネッケツくんを横において、のことだったというから、よほどのハードスケジュールだった模様である。 彼いわく「運送業の仕事やら何やら」を兼ねた用事だったのだそうで、いくつかやることが立て込んでいたという。 なにぶん、人手不足だったから。 「やっぱり震災の後処理に追われていてさ、他に人手が裂けないんだって。 それで『こんな若造で大丈夫なのかよ』と会社の人達からは心配されたんだけれど、ほら、俺『桃も傷つけないぐらい』腕は良いから。 」 彼は大型トラックの扱いが上手なのである。 それで荷物はうまく送り届けることができた。 ところが、問題は別の用を済ませている最中に、起こったのだそうだ。 彼は逗留先の町を徒歩で移動していたのだという。 通りの角からいきなり車が出てきて、持ち前の運動神経で、擦れ擦れのところでかわしたのだそうだ。 それ一回こっきりで終わるなら「たまたま」で済むはずなのに、その先の交差点という交差点で3連続で繰り返したときには、もう肝が冷えるなんてもんじゃなかった。 「俺は首を傾げたよ。 『おっかしいな。 渡る前にちゃんと確かめていたのに』。 」 車はまるで、忽然と湧いて出たかのように彼の眼前に現れたのだという。 それが起こる前触れには、必ず「両耳が塞がる感じ」があったので、いい加減回数を繰り返したら、それを手がかりに何とかやりすごしていたそうだが、 「『命が幾つあっても足りない』とはこのことだな…」と。 ちなみに、その後そのドライバーたちをどうしたかについては、「警察呼んだ」と答えていた。 周りに居た生徒たちが途中のバス停でぞろぞろと降りて、その時珍しく、彼の周りから人がいなくなった。 私は彼のところに行ってみることにした。 「あの、すみません。 さっきの話、脇からちらっと聞いてたんですが、もしかして、轢かれやすくなったのって、あのふたご霊の件からだったりする?」 「そうだね」 と言っている時の彼の仕草が、両脚開いて、前かがみに膝の前で合唱している姿勢から、上体を挙げながらだった。 黒のワイシャツ。 目にかかる前髪がうざったいし、ちょっと茶色い。 これはちょっと勿体つけたというより、いつもと格好が違う。 タムラは花江夏樹ばりのつまんない顔立ちと妙な声だけを除けば、角ばったセルのメガネも含めて、本当にホストみたいな雰囲気を出していた。 「あれ、いつもと格好が違う」「でしょう!うん。 今日これから別の仕事が入っていてね。 」 「飲み屋にいそうな格好だよね」と私が機嫌良く答えると、相手は吹き出した。 「飲み屋って。 あ!間違えでもない。 」 「ええと、たしか教育実習生の更衣室まで警備についてくるために、お前みたいな若手がつけられたんじゃなかったけ。 」 「それについては今日はあれの大家がついているから、俺は手が空いている。 」 と彼は答えた。 「となると、俺は別の仕事なんだ。 」 それが何の仕事なのか、深くは追求しなかった。 話題を戻す。 「たしかにあれからさあ、」 彼がいうことには、現場に来た途端にスピードを出した自動車がやってくるようになってしまった。 良くないドライバーを意図的に捕まえられるようになったことには、確かに便利だったのだそうだが、自分での制御が出来ないのが難点だそうで。 はっきりいって、彼の周りのように『ひき逃げ犯を捕まえられる』という特異な環境がなければ、本当にタダの事故になりかねない。 「が当たってしまいましたね。 」 と言うと、彼は「あれ、君そんなこと言っていたっけか。 」と、とぼけている。 「ああ、言いましたよ。 だから、『身代わりにしてしまってご免なさい』って。 」 彼はしばらくして「ああ、ああ、そういえばそうだった」と反応していた。 あれから4ヶ月。 多忙なうえに命からがらだった彼と、頭がおかしくなりそうなぐらい下らないことにまみれて楽しい思い出に恵まれなかった私とでは、お互い時間の経過が違うのだろう。 彼は私に言われるまで、自分とのやりとりをちょっと忘れていても不思議はなかった。 彼は「あ」と息を呑んだ。 「そういえば、あれから同じ町内で突っ込んでくる車を捕まえようと思ったら、二人連れで交差点に立って、どっちかが自転車を抑えるとやってくるようになったよ。 それも自転車に乗るのは、女性の方が来やすいみたいなんだ。 あれ、結構有効な捕まえ方だったんだ。 」 「そうなんですか。 」 捕まえた犯人は悪い人たちでしたか?と聞けば、 「それがね、道に迷った末に『車だけここにぽーんと連れてこられたんじゃないか』って言っている人もいた。 いきなりもうスピードで交差点に突っ込んで、わけが分かっていない人もいたんだよ。 」 「あのね、100回ぐらい轢かれかけて、そいでもって別の町に行ってみて分かってきたんだけれどさあ。 俺、『この地域にいる間は、大して狙われない』みたいなんだ。 」 「え?そうなの?」 彼はこっくりと頷いた。 「そうなんだよ。 明らかに回数が減る。 100キロ離れた町ほど激烈な目には遭わない。 」 そして、同じ町内で事故に遭いかけたのだとしても、実はここから離れた地区が圧倒的に多かったという。 よって、今週からしばらくの間は、彼に長期出張の予定は立てられないと、彼は言っていた。 「いやあ、最初は…というより、をした時点ではさあ、まだ『フーちゃんの近くにいると、なんだか警戒が緩むから、休憩になるかな』ぐらいの気分でいたんだ。 」 実は彼は、100キロ離れた町で車に立て続けに轢かれかけたちょっと前ぐらいから、警戒心で夜も目覚めるようになってしまっていた。 なぜだか寝ても心が休まらない。 寝ぼけながら臨戦態勢を取ってしまい、途中で目が覚めてしまうのだという。 「しかし、この高校のあたりでも、何遍か轢かれかけたことがあるぞ。 」 私は聞いてみた。 「それはいつが最も多い?時間帯とか、曜日とか、何か法則性はある?」 彼はしばらく考えてから、「あ」と何かひらめいたようだった。 「週末だ!考えてみたら、週末にしか起こっていない!」 私はそこから答えを導き出すことが出来なかった。 「うーん。 それは凄い発見だろうけれど、私はそれが何のことだかわからないな。 『ラッシュによって起こる事故なのか』とかそういう法則性は見えない。 」 彼はじっとこちらを見つめた。 「フノスちゃん、週末ってこの辺にいる?」 「いないよ。 部活入っていないから。 あんまり高校の近くになんて寄らない。 」 すると彼は一つ頷いて、「そうだ、そうだ…」と呟いた。 「『おそらくは』なんだが、きっと俺はフノスちゃんから離れるほどに、車に狙われやすくなる。 」 「断言して良いのか!?」 と私が問いかけると、「いい」と答えた。 「そうなんだよね。 会社の人達に、『なにか変なんじゃないか。 心当たりはないか』と問われたから、俺は『絶対にあのふたご霊だ!』と伝えたんだ。 それでみんな信じ込んじゃった。 」 それ以来、彼の会社では『ふたご霊』の話題ばかりが取り上げられていたという。 「まあ、たしかにそうなるよねえ。 」 彼は目を見開いた。 「けどさあ、アイツラの目的は、『フーちゃんを狙うこと』だったもんね。 そういえば!」 「そうそう。 忘れないでほしいな。 だって、少なくとも 『あなたか、私かどっち』と聞かれれば、 『私の近くにいるときには、私のほう』が狙われるのだから。 」 理論上は。 と付け加えると、彼は「ならば制御もへったくれもあるか。 あちゃー」と頭を抱えていた。 「改めて思うんだけれど、僕は本当にフーちゃんの身代わりになってしまったのかも知れない。 ババア二人にばかり注目が行っていて、ちょっと見落としていたぜ。 まっずいわー。 」 「あのふたご霊たちって、ババアなの?」 自分には単なる同じ学校の女子たちにしか見えなかった。 彼はちょっと黙ると、「いいんだよ。 あいつらババアだ。 ちょっと化けていただけのな。 」と述べた。 「そういえば、がしたのも、あのふたごに対抗したときと同じだったよね。 」 彼はおかしいと思ったんだと呟いた。 私は心配だった。 「もしかすると、まだ…」 「ああ。 そうかもしれない。 」 もちろん、彼も否定しなかった。 まだ終わっちゃいない。 私達は同時にため息をついた。 バスから降りる時、「このこと、後でちゃんと会社の人に相談してみるわ」と彼は言ってたっけか。 彼はまだそのバスに乗り続けて、どこかで「迎えの車に合流する」とか言っていた。 This article was updated on 10月 29, 2019•

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『毎日放送』主催のお化け屋敷、今年は「ふたご霊」! 怖くてカワイイふたごのお化けにザ・たっちも大絶叫!!

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この話を読む前に、、、を読んでおくと参考になります。 たしかこの日は、帰りのバス停で待っている間に、周りの子たちに 「」と聞いた。 教育実習生がトイレから出てきたのは何となく知っていたが、その後どこに行ったのかわからなかったのだ。 「ああ、あいつ?なんだか『大家さんと一緒に、急に仕立て屋に行かなくちゃならなくなった』だとかで早退したよ。 」 とのこと。 よって、バスにタムラが同乗していたことに私は驚いていた。 なぜなら、彼は普段からをしており、競技の練習先の更衣室にまで立つぐらい実習生にべったりだったからだ。 まあ、警備員なんてしなくても、彼には別の仕事があるに違いなかった。 彼はこの間に座っていた席が、お気に入りのようで、車体真ん中の入り口から入ると、すぐ横の席に陣取っているのだ。 そこだと、ちょうど後部の座席の連なりからも見えやすいし、彼のすぐ周りには人が立つ。 私はまたしても彼から遠い席が空いているのを見計らって、そこに座っていた。 彼が周りの人間を自分の周りに引き込んでしまう。 何人かは立ち上がってまで彼の話を聞こうとしていたりするので、彼と離れた席になら、空きがあるのだ。 これはよいこと。 いい加減になると、私はそこに良さを見出していた。 その日、タムラはちょっと不穏な話をしていた。 「ああ、俺さあ、ここ4ヶ月ぐらいで車に80回ほど轢かれそうになっちゃっているのよ。 」 えっ。 私は思わずタムラの方に体を向けた。 ここから先は、どうせ胡散臭い配送員のしていた話。 「ちょっとした茶番かもしれないよ?」ぐらいの気分で聞くことにした。 わけは話さなかったが、彼はとても車にぶつかられそうになったという。 行く所、行く所、暴走車に出くわすようになったとかで、おかげで、 「ひき逃げ犯を沢山捕まえられたから、お手柄だったんだぞ」 と、ちょっと自慢気に話していた。 彼は、「最近あまりバスに乗っていなかった」そうだ。 ただでさえ、この町のひき逃げ犯を次々捕まえていた彼は、ここから100キロほど離れた市町村に数日間、出張に出ていたのだという。 私はそのことに言われるまで気が付かなかったし、気にも止めていなかった。 ちょうどその時期、晴れていたこともあって、自転車通学をしていたからだ。 後で聞いたことによると、ネッケツくんを横において、のことだったというから、よほどのハードスケジュールだった模様である。 彼いわく「運送業の仕事やら何やら」を兼ねた用事だったのだそうで、いくつかやることが立て込んでいたという。 なにぶん、人手不足だったから。 「やっぱり震災の後処理に追われていてさ、他に人手が裂けないんだって。 それで『こんな若造で大丈夫なのかよ』と会社の人達からは心配されたんだけれど、ほら、俺『桃も傷つけないぐらい』腕は良いから。 」 彼は大型トラックの扱いが上手なのである。 それで荷物はうまく送り届けることができた。 ところが、問題は別の用を済ませている最中に、起こったのだそうだ。 彼は逗留先の町を徒歩で移動していたのだという。 通りの角からいきなり車が出てきて、持ち前の運動神経で、擦れ擦れのところでかわしたのだそうだ。 それ一回こっきりで終わるなら「たまたま」で済むはずなのに、その先の交差点という交差点で3連続で繰り返したときには、もう肝が冷えるなんてもんじゃなかった。 「俺は首を傾げたよ。 『おっかしいな。 渡る前にちゃんと確かめていたのに』。 」 車はまるで、忽然と湧いて出たかのように彼の眼前に現れたのだという。 それが起こる前触れには、必ず「両耳が塞がる感じ」があったので、いい加減回数を繰り返したら、それを手がかりに何とかやりすごしていたそうだが、 「『命が幾つあっても足りない』とはこのことだな…」と。 ちなみに、その後そのドライバーたちをどうしたかについては、「警察呼んだ」と答えていた。 周りに居た生徒たちが途中のバス停でぞろぞろと降りて、その時珍しく、彼の周りから人がいなくなった。 私は彼のところに行ってみることにした。 「あの、すみません。 さっきの話、脇からちらっと聞いてたんですが、もしかして、轢かれやすくなったのって、あのふたご霊の件からだったりする?」 「そうだね」 と言っている時の彼の仕草が、両脚開いて、前かがみに膝の前で合唱している姿勢から、上体を挙げながらだった。 黒のワイシャツ。 目にかかる前髪がうざったいし、ちょっと茶色い。 これはちょっと勿体つけたというより、いつもと格好が違う。 タムラは花江夏樹ばりのつまんない顔立ちと妙な声だけを除けば、角ばったセルのメガネも含めて、本当にホストみたいな雰囲気を出していた。 「あれ、いつもと格好が違う」「でしょう!うん。 今日これから別の仕事が入っていてね。 」 「飲み屋にいそうな格好だよね」と私が機嫌良く答えると、相手は吹き出した。 「飲み屋って。 あ!間違えでもない。 」 「ええと、たしか教育実習生の更衣室まで警備についてくるために、お前みたいな若手がつけられたんじゃなかったけ。 」 「それについては今日はあれの大家がついているから、俺は手が空いている。 」 と彼は答えた。 「となると、俺は別の仕事なんだ。 」 それが何の仕事なのか、深くは追求しなかった。 話題を戻す。 「たしかにあれからさあ、」 彼がいうことには、現場に来た途端にスピードを出した自動車がやってくるようになってしまった。 良くないドライバーを意図的に捕まえられるようになったことには、確かに便利だったのだそうだが、自分での制御が出来ないのが難点だそうで。 はっきりいって、彼の周りのように『ひき逃げ犯を捕まえられる』という特異な環境がなければ、本当にタダの事故になりかねない。 「が当たってしまいましたね。 」 と言うと、彼は「あれ、君そんなこと言っていたっけか。 」と、とぼけている。 「ああ、言いましたよ。 だから、『身代わりにしてしまってご免なさい』って。 」 彼はしばらくして「ああ、ああ、そういえばそうだった」と反応していた。 あれから4ヶ月。 多忙なうえに命からがらだった彼と、頭がおかしくなりそうなぐらい下らないことにまみれて楽しい思い出に恵まれなかった私とでは、お互い時間の経過が違うのだろう。 彼は私に言われるまで、自分とのやりとりをちょっと忘れていても不思議はなかった。 彼は「あ」と息を呑んだ。 「そういえば、あれから同じ町内で突っ込んでくる車を捕まえようと思ったら、二人連れで交差点に立って、どっちかが自転車を抑えるとやってくるようになったよ。 それも自転車に乗るのは、女性の方が来やすいみたいなんだ。 あれ、結構有効な捕まえ方だったんだ。 」 「そうなんですか。 」 捕まえた犯人は悪い人たちでしたか?と聞けば、 「それがね、道に迷った末に『車だけここにぽーんと連れてこられたんじゃないか』って言っている人もいた。 いきなりもうスピードで交差点に突っ込んで、わけが分かっていない人もいたんだよ。 」 「あのね、100回ぐらい轢かれかけて、そいでもって別の町に行ってみて分かってきたんだけれどさあ。 俺、『この地域にいる間は、大して狙われない』みたいなんだ。 」 「え?そうなの?」 彼はこっくりと頷いた。 「そうなんだよ。 明らかに回数が減る。 100キロ離れた町ほど激烈な目には遭わない。 」 そして、同じ町内で事故に遭いかけたのだとしても、実はここから離れた地区が圧倒的に多かったという。 よって、今週からしばらくの間は、彼に長期出張の予定は立てられないと、彼は言っていた。 「いやあ、最初は…というより、をした時点ではさあ、まだ『フーちゃんの近くにいると、なんだか警戒が緩むから、休憩になるかな』ぐらいの気分でいたんだ。 」 実は彼は、100キロ離れた町で車に立て続けに轢かれかけたちょっと前ぐらいから、警戒心で夜も目覚めるようになってしまっていた。 なぜだか寝ても心が休まらない。 寝ぼけながら臨戦態勢を取ってしまい、途中で目が覚めてしまうのだという。 「しかし、この高校のあたりでも、何遍か轢かれかけたことがあるぞ。 」 私は聞いてみた。 「それはいつが最も多い?時間帯とか、曜日とか、何か法則性はある?」 彼はしばらく考えてから、「あ」と何かひらめいたようだった。 「週末だ!考えてみたら、週末にしか起こっていない!」 私はそこから答えを導き出すことが出来なかった。 「うーん。 それは凄い発見だろうけれど、私はそれが何のことだかわからないな。 『ラッシュによって起こる事故なのか』とかそういう法則性は見えない。 」 彼はじっとこちらを見つめた。 「フノスちゃん、週末ってこの辺にいる?」 「いないよ。 部活入っていないから。 あんまり高校の近くになんて寄らない。 」 すると彼は一つ頷いて、「そうだ、そうだ…」と呟いた。 「『おそらくは』なんだが、きっと俺はフノスちゃんから離れるほどに、車に狙われやすくなる。 」 「断言して良いのか!?」 と私が問いかけると、「いい」と答えた。 「そうなんだよね。 会社の人達に、『なにか変なんじゃないか。 心当たりはないか』と問われたから、俺は『絶対にあのふたご霊だ!』と伝えたんだ。 それでみんな信じ込んじゃった。 」 それ以来、彼の会社では『ふたご霊』の話題ばかりが取り上げられていたという。 「まあ、たしかにそうなるよねえ。 」 彼は目を見開いた。 「けどさあ、アイツラの目的は、『フーちゃんを狙うこと』だったもんね。 そういえば!」 「そうそう。 忘れないでほしいな。 だって、少なくとも 『あなたか、私かどっち』と聞かれれば、 『私の近くにいるときには、私のほう』が狙われるのだから。 」 理論上は。 と付け加えると、彼は「ならば制御もへったくれもあるか。 あちゃー」と頭を抱えていた。 「改めて思うんだけれど、僕は本当にフーちゃんの身代わりになってしまったのかも知れない。 ババア二人にばかり注目が行っていて、ちょっと見落としていたぜ。 まっずいわー。 」 「あのふたご霊たちって、ババアなの?」 自分には単なる同じ学校の女子たちにしか見えなかった。 彼はちょっと黙ると、「いいんだよ。 あいつらババアだ。 ちょっと化けていただけのな。 」と述べた。 「そういえば、がしたのも、あのふたごに対抗したときと同じだったよね。 」 彼はおかしいと思ったんだと呟いた。 私は心配だった。 「もしかすると、まだ…」 「ああ。 そうかもしれない。 」 もちろん、彼も否定しなかった。 まだ終わっちゃいない。 私達は同時にため息をついた。 バスから降りる時、「このこと、後でちゃんと会社の人に相談してみるわ」と彼は言ってたっけか。 彼はまだそのバスに乗り続けて、どこかで「迎えの車に合流する」とか言っていた。 This article was updated on 10月 29, 2019•

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