胆嚢 ドレナージ。 胆道ドレナージ(PTCD、PTGBD、ENBD、ERBD)の違いと管理方法

胆石

胆嚢 ドレナージ

PTCDとPTGBD PTCD(経皮経肝胆管ドレナージ)は 閉塞によって高まった胆管内の圧力を低下させるために胆汁を排出させる方法です。 PTGBD(経皮経肝胆嚢ドレナージ)は急性胆嚢炎を発症した患者に適応です。 胆石が原因で急性胆嚢炎を発症した場合、基本的には腹腔鏡下胆嚢摘出術を行います。 しかし、高齢者や手術の侵襲が大きく、リスクが高い場合はPTGBDを行い、胆嚢炎による症状の緩和を行います。 目的 PTCD• 胆管内の胆汁を排出する• 胆管閉塞の検査・治療 PTGBD• 胆嚢内の胆汁排出、減圧• 胆嚢炎の治療 正常状態• 正常胆汁(黄褐色)• 胆管炎の改善• 黄疸の改善• 正常胆汁(黄褐色)あるいは粘液• 胆嚢炎の改善 異常状態• 出血、感染胆汁(緑色)• 腹膜炎所見(腹痛、発熱)• 胆管炎所見(腹痛、発熱、黄疸)• 急激な流出減少• 腹膜炎所見(腹痛、発熱)• 胆嚢炎所見(腹痛、発熱) ENBDとERBD EBD(内視鏡的胆管ドレナージ)は 経鼻的に胆管内へチューブを留置し、胆汁を排出する方法としての ENBD(内視鏡的経鼻胆管ドレナージ)と 十二指腸乳頭を介してステントを胆管内に留置し、胆汁を十二指腸へ排出させる方法としての ERBD(内視鏡的逆行性胆管ドレナージ)に分けられます。 目的 ENBD・ERBD• 閉塞性黄疸の減塩• 胆管狭窄による胆管炎の解除 正常状態• 胆汁の色調(黄褐色、透明)• 胆汁量(500ml~1000ml) 異常状態• 胆汁の色調(黒褐色、黒緑色、黄白色、白色)• 胆汁量(減少)• 血圧低下• 色調(感染胆汁)• 量(チューブの閉塞、屈曲)• 発熱(胆管炎、敗血症)、急性閉塞性化膿性胆管炎•

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経皮経肝胆管ドレナージ:PTBD・PTCD

胆嚢 ドレナージ

1、PTGBDとは PTGBD 経皮経肝的胆嚢ドレナージ は、主に急性胆嚢炎や総胆管下部の閉塞による黄疸に対して行われるドレナージ術のことです。 急性胆嚢炎は、胆嚢から出た胆汁を運ぶ役割を持つ胆嚢管に胆石が詰まることで発生するため、貯留した胆汁を体外に排出するためにカテーテル チューブ を胆嚢内に留置し、人工的に胆汁を排出させます。 閉塞性黄疸では、減黄減圧処置として同様にカテーテルを留置して胆汁を体外に排出させますが、もともと出血傾向のある症例や高度の腹水を認める症例では、出血やカテーテル逸脱の危険が高いため禁忌となります。 2、PTGBDの合併症 カテーテルを留置することで迅速かつ円滑に胆汁を排出することができるPTGBDですが、穿刺やカテーテルの挿入・留置、麻酔薬の使用などにより、起こりうる合併症は多岐に渡ります。 カテーテルを通して大量の出血がみられる場合や、それに伴う貧血症状がみられる場合には胆道出血を疑います。 これらの症状がみられ、アレルギーショックと認められれば、ショック症状にはエピネフリン、呼吸困難には気管挿管など症状に合わせて対処します。 術中の患者の変化を見逃さないよう、入念に観察してください。 3、PTGBDの看護・観察項目 上述のように、PTGBDによる合併症は多岐に渡り、時に重篤化することもあるため、入念な観察が非常に大切です。 以下に挙げる観察項目 主に術後 を確認し、異常の早期発見・対処できるよう努めてください。 また、正常に排液が排出されているか確認し、排出量が少なければカテーテルの逸脱・閉塞・屈曲などが考えられます。 異常があればすぐに担当医に報告してください。 感染を起こさないために、まずは刺入部周辺を清潔に保ってください。 変化がみられなければ減黄されていない可能性があります。 また、体動や不注意抜去について患者にしっかり説明し、事故がないよう努めてください。 まとめ PTGBDは胆汁排出において非常に有効な手技であるものの、合併症の発症率はそれほど低くはなく、発見が遅れると時に重篤化することがあります。 PTGBDの術後管理で最も重要なのが、合併症の早期発見であるため、患者のバイタルサインや全身状態、胆汁排液の性状・量・出血の有無など、さまざまな点において入念に観察し、異常の早期発見に努めてください。 jdepo.

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超音波内視鏡(EUS)を用いたその他の治療

胆嚢 ドレナージ

少しでも覚えやすくするために、各単語の意味も調べてみました。 endoscopic:内視鏡、naso:鼻、biliary:胆道、drainage:排液・ドレナージ、retrograde:逆行的、percutaneous:経皮的、cholangio:胆管、transhepatic:経肝的、gall bladder:胆嚢 目的 結石や腫瘍による閉塞性黄疸に対する減黄 黄疸の軽減 や、胆道手術時の吻合部保護のため 挿入方法 ・内視鏡的に挿入するもの。 透視も併用される。 ・鼻から出たチューブは鼻翼・鼻梁に固定され、排液バッグへつながる。 ・プスチック製の場合、数か月で閉塞するので入れ替えが必要。 金属製の場合は入れ替えできないので、狭窄部の内側から再度ステント挿入することになる。 ・体外へチューブが出てこないので処置後の患者の負担が少ない。 ・チューブは皮膚に糸で固定され、排液バッグへとつながれる。 先端はバルーン付きのものやループになって抜けにくくなっているもの ピックテール=ブタの尻尾なんて言われます などある。 *なんで直接胆嚢を穿刺せずに、わざわざ肝臓も穿刺してから胆嚢を穿刺して留置するの? この疑問を消化器内科医にぶつけたことがあります。 医師の答えは「腹腔内の臓器の間を縫って胆嚢だけを穿刺するよりも、胆嚢に接している肝臓からアプローチした方が、何倍も簡単でリスクが低いから」というものでした。 なるほど、聞いてみないと分からないものです。 看護のポイント ・胆汁の量 胆汁の一日排泄量は500ml以上と言われていますが、個人差が大きいです。 また、肝臓でつくられた胆汁の全てがチューブを介して体外へドレナージされるわけではない場合があります。 胆管が完全には狭窄しておらず、ある程度の胆汁は腸内へ排泄されている場合があるからです。 そのため、胆汁量の観察時には絶対量ではなく継時的な流出量の変化に注意が必要です。 急激に流出量が減り、ミルキングでも変化がない場合にはチューブの閉塞や脱落を疑います。 ・胆汁の色 肝臓でつくられた正常な胆汁は濃い黄金色~黄褐色で、濁りはありません。 胆嚢で濃縮・貯蔵された胆汁は酸化されて緑色を呈してきます。 PTCDなどの留置直後は血性排液がみられますが、次第に血性は軽減していきます。 ・各チューブの固定テープの剥がれや、チューブの屈曲・ねじれがないか確認します。 ・排液ボトルは、臥床時も必ず体よりも低い位置になるように患者へ指導します。 まとめ 胆道ドレナージについてまとめてみました。 消化器病棟に勤めているならば避けては通れないので、ぜひ目的とその特徴を把握してください。

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